アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
もしかしなくても。
-
陽樹の腕の中に抱かれたまま、ソファに座った。本当は向かい合わせの抱っこが好きだけど.....恥ずかしくて言えない。
お腹でぎゅっと握られている陽樹の両腕に俺の手も添える。
「....お前体温高いよなー、...眠くなる。ガキだから?」
「ち、違うし!ガキじゃない!」
口ではそう言いながらも、ほっぺたをくっ付けて来る陽樹が珍しく可愛くて、俺のもくっ付けた。
......ふぁー、幸せだぁ......。
幸せだと感じながら、そんな風にくっついていると、ふと何かを思い出した様に陽樹が言った。
「ぁ......、そうえば」
「ん?」
最初、言いにくそうにしてたから、何だろうと思った。
「.....お前昨日、なんで泣いてたんだよ」
「ぁ、......」
そう言われた途端、俺は嫌な事とか恥ずかしい事を言われたみたいに、赤くなった。
..........どうしよう。
まーくんが陽樹にキスしてた、んだよな?
陽樹は分かってないみたいだし......。
そこから話すべき?
それとも、何か言って誤魔化すべき?
.....でも、もしまーくんの事を話すとして、それを言っちゃっていいの?
もしかすると.....
「.......日向?」
陽樹が不思議そうに俺の顔を見つめる。
切なげなまーくんの顔が頭に浮かんだ。
.......そっか、わかった。
「......っ、はるき......」
......多分、もしかしなくても。
まーくんは、陽樹が好きなんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
107 / 117