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「じいちゃん………。」
写真に写るじいちゃんにむかって、俺は
小さくため息をもらす。
しっかりしなくては…。もう、誰も頼れない。俺の家族は、もう誰もいないのだから…。
俺の両親は、4歳の時交通事故で死んでしまった。大きくなってから聞かされた話によると、飲酒運転の車に突っ込まれたらしい。じいちゃん以外に身内のいなかった俺は、 それからというもの、じいちゃんに育てられた。
それから、13年たって俺は高校二年生になった。じいちゃんと二人、寂しくなかったと言えば嘘になるけど、それでも俺は幸せだった。大好きなじいちゃんといられたから…。でも…。
そのじいちゃんが先週死んだ。
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