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「これでよし!紅手伝ってくれてありがとう!おかげではやくできたよ!」
「力になれたならなによりだ。後はサイカが帰ってきたらこれを揚げるだけだな!」
まだ揚げていないカニクリームコロッケを嬉しそうに指差す紅はどこかソワソワしていて落ち着きがない。
(紅ってば待ちきれないんだろうな。)
クスリと笑う秋人にも気づかずに、紅がカニクリームコロッケを見つめていると玄関のほうから「ガラリ」と音が聞こえた。
「「帰ってきた!」」
二人は出迎えに玄関へと行くとそこには待っていたサイカの姿があった。
「おかえりなさい!」
「おかえり。」
サイカは二人の顔を見ると嬉しそうに「ただいま」と返す。
「待っていたぞサイカ。はやく飯にしよう!今日は秋人がカニクリームコロッケとやらを作ってくれたのだ!」
いつもよりだいぶテンション高めの紅に驚きつつ、サイカも昼間にTVで見たその料理を思いだし目を輝かせた。
「えっ?!カニクリームコロッケってあのTVで男が食べてたやつかい!!僕もあれ凄く気になってたんだ!!」
「サイカさんも気になってたんですね!それなら良かった!やっぱはじめて食べるなら美味しい熱々を食べてほしいんで揚げないでおいたんです!、今から揚げるんでちょっと待っててくださいね!」
「ありがとう秋人!僕に何か手伝えることはあるかい!?」
「大丈夫です!今日は紅が頑張ってくれたんで、もう揚げるだけです!」
ニッコリ笑いそう言った秋人の姿にサイカは安堵した。
(良かった、少し元気になったようだ。)
サイカは紅に視線をうつすと「ありがとう」口パクをする。それの意味に気づいた紅は口角をあげて首を横にふった。
「さぁ、お腹すいたしご飯にしましょう!サイカさんは手を洗ってきてくださいね!」
「は~い!」
「早く食おう。」
「そうだね!」
3人は仲良く台所へとむかった。
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