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何となく近くの男子トイレを見に行った。すると中から、葛城さんが誰かと話している声が聞こえた。俺はそれに気がつくと、入口付近の壁に背中をつけて立ち聞きした。良く聞くと、もう人の声は俺が知っている人だった。
え……? もしかして――。
そう思った瞬間、アイツの顔が頭に浮かんだ。
そいつは俺が今マークしている男だった。
葛城さんは、よりによって柏木さんと仲良く2人で話していた。
柏木さんは葛城さんとやけに親しかった。それは前から知っていたが、最近はそれが目立ってきた。
葛城さんと柏木さんが どんな関係なのかを彼に尋ねたら「ただの飲み仲」と答えが返ってきた。
正直、俺にはそうは思わない。飲み仲間の割りには親し過ぎる。それに柏木さんも何だか……。
俺はまた1人で考え込むとつまらない嫉妬をした。さっき嫉妬は みっともないぞと、彼に言われたばかりだ。なのにまた嫉妬している。だってしょうがない、俺は葛城さんが好きだ。好きだから余計に嫉妬してしまう。それが誰だろうか、彼に関わる男は皆…――!
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