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「……水を溢して服が濡れたから、着替えついでにシャワーに入ろうと思っただけだ」
「そ、そうなんですね……!」
「安心したか?」
『はいっ!』
「……」
こいつ。鎌をかけてみたらやっぱり人の事、まだ疑ってやがったな……(怒)
再び怒りのゲージが上がりそうになると、アイツが目の前でニコッと笑って来たので、スッと怒りが急に治まった。
「クソッ、お前と居ると本当に調子が狂うな……」
「はい?」
阿川は俺の調子なんかお構い無しに、キョトンとした顔でこっちを見てきた。
「あっ、でも…! 俺が居る時は猫耳カチューシャに裸エプロン姿でも全然構いませんよ!」
「お前の頭どう言う脳内変換されてるんだ!? 誰が家の中で、そんな格好なんかするか!」
突拍子もない話しに頭が痛くなると、あきれたまま、寝室から客用の毛布を持って戻って来た。
「え〜、可愛いのにぃ〜。じゃあ、バニーちゃん何かどうですか?♡」
『死ねっ!!』
あまりの能天気ぶりにムカついて、毛布を顔面に向かって投げつけた。
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