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カッとなるとあいつからコピーした紙を奪おうとした。そしてそのまま詰めると、バッと手を伸ばした。するとアイツはもう片方の手に持っていた紙を移動させた。まるで悪戯を楽しんでいるような子供の表情だった。俺がますますカッとなって奪おうとするとアイツはさらにふざけてきた。
「かっ、かえせ……!いい加減にしろ……!」
「はははっ、むきになって可愛い人だなぁ。返して欲しかったら俺からとってみて下さいよ、葛城先輩?」
「こいつ……!」
その言葉にカチンとなると、俺は強引に詰めよってとろうとした。するとアイツはいきなり顔を近づけてきた。その瞬間、強い眼差しで俺のことをみつてきた。その眼差しに見つめられた途端、心臓は大きく高鳴った。
「っ……!?」
眼差しに気をとられているとアイツが俺の左手を掴んできた。そしてそのまま、俺の手首に怪しげにキスしてきた。だけどその視線は外すこともなく、俺の方をジッと見つめてきた。油断した途端、手首の裏にキスをされた。一瞬のことだったので、体が反応してしまった。そしてとっさに左手を振り払うと、俺は感情を剥き出したまま怒鳴った。
「お前どういうつもりだ……!?」
息を切らして怒鳴りつけると、アイツは俺の前で平然と笑った。
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