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「ねぇ、知ってますか?人は好きな相手に拒まれると燃える人もいるんですよ。例えば俺なんて特に――」
「なっ、何……!?」
阿川はそう言って俺の目の前で薄ら笑いを浮かべた。その瞬間、全身に緊張が走った。
「葛城さんが俺のことを拒めば拒むほど、逆効果なことに気づいてますか?」
「ッ……!」
「お前っ……!」
その言葉に頭がカチンとなった。そして思わず掴みかかろうとした。するといきなり両手を掴まれて、後ろの棚にバンと押された。
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