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「くっ……!」
あいつは俺の両手を真上に押さえつけると、いきなり怪しくせめてきた。そして悪戯な笑みを浮かべた。
「誰もいない二人だけの密室なんて何だがドキドキしませんか?俺は少なくてもドキドキしてますよ。いつ誰がこの部屋に入って来るかも分からない緊張感がたまりません」
「お前ここがどこか解ってやってるのか……!?」
「ええ、解ってますよ。会社でこんなイけないことして……バレたら二人して首ですね?」
「ッ……!?」
あいつ耳もとでそう言って囁くと、俺の着ているジャケットのボタンをもう片方の手で外してきた。そしてYシャツのボタンをするりと外した。
上のボタンを3つはずされると、手馴れた感じでその間から怪しく手を入れてきた。その瞬間、ビクッと身体が反応してしまった。
「ッ……アッ……!」
あいつはYシャツの間から手を入れてくると、そのまま俺の右胸を触ってきた。そして胸の尖った先をキュッと摘ままれた。その瞬間、身体中に強い刺激が走り抜けた。まるで電気が身体中に流れたような強い刺激だった。俺は思わずあいつの目の前で声を出してしまった。
「葛城さん、感じてるんですか?」
「だっ……誰が……!」
あいつは俺の右胸を怪しく触りながら、目の前でニヤケながら言ってきた。その言葉にカッとなると強く睨んで言い返した。
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