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煉獄の者たちを
刀を持って一人づつ順番に倒した
でも勝てなかった。自分の体に鈍い音が響き
赤い液体が流れている
最後の夜は桜が満開で綺麗だった
わずかな希望さえも叶わぬ人生だった
「..小僧。お前を刑に処してやるぞ」
煉獄所の長はそう言った
未練はない。無意味かもしれない。
ただ、失った人への償いだった........
-".....あなただけでも.....生きて....."-
その言葉を無駄にしてまで..
それほどあなたたちを殺した煉獄所が憎かった…
勝手に罪を着せ命を奪われた....
呪いの血筋と言って切った
存在が罪なら、その存在に消される屈辱を
与えてやりたかった
ただ、幸せでいたかった。
普通の人生を歩みたかった
その願いさえももう叶わない。
事件以来、初めて目から流した温かいもの
そして刀が振り下ろされる
死ぬんだ.........そう思った
でも一向に痛みは降ってこない
目を開くと赤い液体に染まった煉獄所の長
「......なぜ......ここに.....」
「ずっと、そうやって一人抱えていくつもりか....。」
真暗な夜に光る白い髪。
鬼の長である証
それに並ぶ漆黒の黒髪に...
強さの赤髪.....
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