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躾
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【躾】(尿道プレイや暴力的な描写があります!)
「俺のこと、本当に好きなら出来るよな。まあ、出来ないって言っても、してもらうけど」
薄く整った唇が、月明かりの中綺麗な弧を描いていくのを瞳に映し、悪魔がもし存在するなら、こんな容姿をしているのではいかとぼんやり考える。
今の時刻は深夜二時。
自分たちがいるこの公園には街灯が一つあるだけで、周りを木々に囲まれているから、陽光の射す明るい昼間とは全く逆の世界に見えた。
「わかった」
意を決して未玖(みく)が答えれば、予測していた答えとは違っていたのだろう…… 圭は僅かに目を眇めるが、興が冷めたとは言い出さない。
「つまらないから止める」と彼が言い出すことを、少しだけ期待していただけに、未玖は内心落胆するが、表情には一切出さずにコートのファスナーへ指を伸ばした。
「下も、全部だ」
「…… ッ」
言われるがまま、中に着ていたシャツとセーターも脱ぎ捨てると、上半身に纏う衣類はなくなり裸になってしまう。二月中旬の真夜中に、この格好はかなり寒いけれど、さらに下まで脱げと言われて体がカッと熱を帯びた。
「そんなこと…… 」
「できないなら、脱がせてもらうか? 」
微笑みながら告げてきた彼は、傍に二人いる舎弟に向かい目配せをする。それだけは嫌だったから、未玖が「やるから」と小さく返せば、動こうとした舎弟たちを右手を軽く上げて制した。
―― こんなのは、いやだ。
ジーンズの金具を外しながら、逃げる手段を考えるけれど、彼らの肩書を知っているだけに、下手な抵抗などできやしない。
「なあ、圭、もう止めよう。俺が悪かったから、だから…… 」
「未玖の言い訳は聞き飽きた。罰を受けると言ったのは自分だろう? 」
あくまで笑みを浮かべたままだが、こちらを見る目は少しも笑ってなどおらず、冗談が通じない雰囲気を感じた未玖は唾を飲み、彼の機嫌を損ねないように、ノロノロとジーンズを脱ぎ始めた。
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