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バレンタイン 5 ~朔馬&奈都 高校編~
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この前も颯人に捕まって、聞かされた事を思い出した。
『我慢した後の茉莉って、すごい野獣なんだよねー』
『知らないっていうか、知りたくない』
奈都はどうでもよく返事をすると、颯人が耳元で聞いてくる。
『奈都のところは?先生とは、あんまりセックスしないんでしょ?』
『はあっ?!』
急な問いかけに、奈都は声をあげた。
『奈都は、それでいいかもしれないけど…先生は聖人じゃなくて、立派な大人の男なんだから。我慢してると思うよ?』
『な、何を…言って』
『好きな人と、セックスしたいに決まってるって話』
『っ!!』
奈都は顔を真っ赤にした。
こんな事をオブラートに隠さず言う颯人に、奈都は怒る。
『颯人!お前なぁ!』
『俺が言いたいのはね、いくらなんでも我慢させすぎは、良くないって話。イベントに乗じてセックスしなよ、奈都お母さん』
『こんな大きな息子は、いらんわ!』
…と、大きい声を張り上げて周りを驚かせたのだった。
「…」
思い出した直後、奈都はチラッと朔馬を見た。
(…べ、別にっ、抱かれたくないわけじゃ、ない、けどっ)
それは、どのタイミングなのか…どう言えば良いのかとか、余計なことで頭の中でグルグル回っている。
「本当に仲が良いよね」
「そ、そう?」
その返事に、朔馬は首を傾げた。
「あれ?茉莉先生と颯人は今、喧嘩中だっけ?」
「へ?あ、ち、違う!」
朔馬の唇に目がいってしまい朔馬の話をあまり聞いていなく、奈都は返事を間違えた。
「奈っちゃん、具合が悪いの?」
朔馬の手が奈都に伸びるが、奈都に触れる前に奈都が叫んだ。
「大丈夫!元気!愁、そう愁に、司会のこと相談しないと!聞いてくる!!」
奈都は慌てながら、廊下に出た。
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