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豹から来いと言われた学校は『私立花稜学園』
俺は家に帰り誰もいない部屋でただいまと挨拶し
パソコンを開いて検索した。
ホームページを見ながらふとスマホを取り
兄である利仁に電話をかけた。
『もしもし、何か御用ですか?』
「ああ、利仁」
『ッ...』
久しぶりの利仁の声で少しばかり顔が緩む。
『ちょっと待ってろ』
利仁は家族以外の前ではいつも仮面を被って
過ごしている。もしかすると人がいるのか?
もう少し考えて連絡するべきだった...。
と反省をしていると
『志良、久しぶり』
「おう、久しぶりだな兄ちゃん」
兄ちゃんと呼ぶのは利仁だけ
陽斗には兄さんと呼んでいる。
『元気か?最近忙しくて連絡寄越せなくてすまん』
「元気、兄ちゃんは?あぁ...じゃあ今忙しかったんじゃねぇか...?」
ションボリしながら言うとフッと笑われた。
『元気だ志良の声聞けたしな。まぁな忙しいが珍しく志良から連絡してきたんだ。んなことどーでもいいんだよ。』
「でも今人居たんじゃねぇのか...?」
『う・る・せ・え』
低い声で言われゾクゾクと背筋が凍った。
どす黒い笑いをしながら言っている姿
がすぐ頭に浮かんだ。
「はぁ...じゃあ本題に行く」
『フッ、なんだ?』
「兄ちゃんが通ってる学校の名前教えてくれ」
『花稜学園』
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