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黒塗りのリムジンにいま乗っています。
ちなみに俺はリムジン初めてじゃねぇ(ドヤ顔)
たまに実家に帰るときに乗ってる。
のよりこのリムジンは小せぇな。
運転席は俺が座ってるところよりも何メートルか離れている。
真ん中には小さい机、周りはソファになって15人くらい座れそうだ。
「ではあとはごゆっくり、こちらから見えないように致しますので。
気にせずに着替えてください。」
「あ、ああ、ありが、とう。」
敬語を使わねぇといけねぇのはわかる。
が、俺のキャラが許さない。
仕方ねぇ・・・。
袋から制服を取り出して広げる。
「か、っこいい...俺なんかに似合うわけねぇな...。」
小さく呟き着替えていく。
付けているピアスなどのアクセを外して身なりを整える。
一応、学校に行くんだ。そこらへんはメリハリをつけていかねぇと。
ブレザー・・・か、豹も兄ちゃんもブレザー着てんだよな・・・。
そう思うとテンションが上がってきた。
不似合いかもしれない制服を着てソワソワしながらも
本を取り出した。
花稜学園、とだけ書いている。
ページをパラパラめくれば学園のマップ、寮のマップ。
敷地内にある物の紹介や学園で活躍する生徒など
「・・・えっ?」
生徒会の項目に四条宮利仁と書いてあった。
生徒会副会長だそうだ。
兄ちゃんが副会長かぁ~ぜってぇかっこいいよな。
鬼副会長とか言われてんじゃねぇのか?
とクスクス笑う俺を秘書が見ていたなんて知らなかった。
「・・・はっ?」
風紀委員の項目に豹・・・もとい紗霧眞白(アサギリ マシロ)と書いてあった。
あの豹が風紀??うそだろ総長だぞ・・・?
この学園はおかしい、と純粋に思った。
これから楽しみは楽しみだが俺に友達できんのかな・・・。
不安もあるが豹に会える、兄ちゃんの姿を久しぶりに見れる。
そうして胸を高鳴らせ、用意に徹夜したこともあり
急に来た眠気に耐えられなかった。
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