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「ああ、そうだ。お前は誰だ?」
「俺様は生徒会長の西園寺葦月(サイオンジ イツキ)だ。」
「それで、なんの用だ。」
「新入生代表であんなスピーチは始めてだ。
なかなか面白い奴が入ってきたと思ってな。」
見下すような赤い瞳に綺麗に染められた暗い紫の髪。
マニュアルにも書いてあった。
はっきり言って俺の嫌いなタイプだ。
でもコイツの顔どっかで見たことがある。
「そうか、スピーチでも言ったが話しかけるな。」
「俺様が話しかけてんだぞ?」
「お前中心で世界が回ってるわけじゃねぇからな。」
「フッ、反抗する奴ほど従順になれば可愛いってよく聞くしな。」
「...?何を言ってんだ。」
すると
俺は手を掴まれ・・・何回目だよ。
引き寄せられた。
赤い瞳が俺を見透かしている。
だが俺の瞳はそれを拒む。
「・・・僕の志良です、口説くのはやめてください。」
すごい睨みを効かせながら生徒会長をみる利仁。
助けろ利仁この俺様から。
「副会長もお熱か...........俺の物になれよ志良。」
「気持ち悪ぃやめろどけ」
俺は力を入れて手を振り払い俺様を押して距離をとった。
「ほう・・・お前どっかのチームの奴か?」
「なんだそれ、チームなんぞに入るわけねぇだろ。」
この感じ・・・やっぱコイツとどっかで会ってる。
~♪~♪
「・・・誰からの電話だ。」
俺はスマホを取り出しボタンを押して耳に当てた。
「ここは会場だぞ、マナーモードにしろ。」
「別に、俺出てくんで、じゃあ。」
「志良、気をつけてね。」
「ああ。」
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