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一年前、この高校に進学した俺、秋月充(あきづきみつる)は、中学から続けて来た走り高跳びをする為に陸上部に入部した。
そこで一年先輩の緒方光介(おがたこうすけ)さんと知り合った。
仲良くなるまでに時間は掛からなかったと思う。
緒方さんはその名の如く光のように底抜けに明るい性格で、所謂ド天然というやつだ。
気さくで人懐っこく、イメージとしては、一人で廊下を歩きながら鼻歌でも歌ってそうな人。
それに比べ、自分は対照的な人間だと思う。
自分の性格なんかよくは分からないけど、人からはよく、冷静とか、表情が乏しいとか言われる。
特にそれで困る事はなかったし、多くはないが友達もいた。
「お前秋月って言うのか!俺、二年の緒方!緒方光介!よろしくな!」
春の柔らかい日を背に漆黒の髪を揺らし、眩しい程の笑顔で握手を求められた。
30人近い陸上部員の中で高跳びをしていたのは自分と緒方さんだけ。
何かと一緒にいる機会は増えていき、それにつれ、緒方さんの同学年である二年生とも仲良くなっていった。
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