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スポーツ用品店は駅とは別の方向に徒歩10分程の所にある。
電車通学ではないため、面倒臭さは感じない。
住宅街にポツリと立っている利用客の少ないバス停。
その少ない利用客の一人が自分だ。
校門を出ると各々が自宅へと向かっていくつかのグループに別れる。
お疲れ様でしたと挨拶を交わし、緒方さんと二人、みんなと別方向へ向かう。
「さすがに知ってたんですね」
「ん?さっきのピンの話?」
「はい」
「まぁさすがにな。俺は高跳びしかできねぇからな。てか俺の事バカにしてねぇ?!」
「いや、そんな事は…ないですよ」
「声小さいから!あ、ピンと言えば隣の駅前のボーリング場でさ!」
一方的に向けられる、コロコロと変わる話題に適当に相づちを打つ。
こちらから話題を振ったのは最初の一回のみ。
緒方さんは絶え間なく新しい話題を引っ張り出しては、半端な状態でまた次の話題を引っ張り出す。
巨大なタンスの引き出しが次々と開け放たれ、
その引き出しから力なく洋服の袖が垂れ下がる。
そんなイメージが頭の中に浮かんだ頃、目的地が見えてきた。
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