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その後は学年ごとにシャワールームを使って、学年ごとに部屋に分かれて就寝となる。
「明日朝飯七時なー。朝はみんなで揃って食うから、寝坊しないようにさっさと寝ろよ」
部長である渡辺さんは各部屋に声を掛けて回っているようだ。
電気を消した後もしばらく騒がしかった室内も誰かの寝息が聞こえ始めると、眠気が伝染するように静かになっていった。
次の日は午前で練習は終わり。
早い時間に解散となった。
今年のGWは日が悪く、カレンダー通りの休みしかない学生にとって大型連休とはならない。
学校と休みの繰り返し。
休みと言っても部活漬けで毎日登校することになのだが。
三年生は次の夏休み明けの大会が最後。
そしてその夏はもう目前まで迫ってきている。
三年生のみ監督とミーティングが行われるということで、久しぶりに一人で帰り道を歩く。
いつもの暗くなった時間と違い、まだまだ太陽の光が溢れるお昼過ぎ。
乗り込んだバスには、親子連れや買い物袋を下げた人達が座っている。
一番後ろの窓際の席に座る。
車の通りも道行く人も多いはずなのに、やけに静かに感じた。
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