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「あの、緒方さん…今日のメニューなんですか?」
恐る恐る、といった感じの柴田。
坂道ダッシュを恐れているのだろう。
「ん?お前らと同じだろ?卵焼きに、サンマの干物に」
「緒方さん、朝食のメニューじゃなくて部活の話しだと思いますよ。あとこれサンマじゃなくてアジです」
「えっ?!」
柴田と岡田が笑い、緒方さんがガシガシと頭をかいた。
「えーっと、渡辺から聞いた話だと、昨日みたく午後からはまた跳ぶんだったかな。んで涼しい午前の間に坂道ダッシュだな、裏山の」
柴田の笑顔が凍りついた。
「なに?どしたの?」
「今裏山がキツイって話しをしてたんですよ」
と岡田がフォロー。
なるほど、と緒方さんは頷く。
「確かにキツイけどな、より高く跳ぶためには筋力も必要だ!ま、そんなにキツくないって!30本だけだから!」
「30本っ?!そ、それって…それって何mを30本なんですか…?」
「ん?どれくらいだ?」
「去年と変わらないなら150くらいですかね」
「150?!150かける30……あれ、俺の計算間違ってる…?」
柴田はしばらくブツブツと呟き、お茶取ってきます、と表情を失った顔で力無く立ち上がった。
俺も、と岡田が続いて立ち上がった。
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