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湊と大和(後編)
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(山代や高橋とは明らかに違います…どちらかと言えば、お父ちゃんに近い気が…なんて、湊に感じてます。本編の重い空気を読んで下さいます皆様、本当にありがとうございます。こちらでは、あの空気を忘れられたらと…)
(エロ有りです(確実に…(ΦωΦ)))
「だからな、ここはこうまとめたら伝わりやすい」
「ああっ…………ホンマやな!」
肩を寄せ合い、密接する距離感。
10畳程の大和の部屋。
窓際に置かれたソファに座り、二人は目の前のテーブルへ身を屈める。
「そうそう……………それな」
とろけるような、優しい眼差し。
自分の指導を素直に聞き入れる大和に、桜井の表情は終始柔らかい。
こんな生徒がいたら、本当に可愛いだろうな。
生意気言っても、大和ってつくづくスレてない。
教えた分だけ、よく伸びる。
気持ちよく滑るシャーペンが、その証拠。
やべ……………萌え過ぎるわ……………。
大和のキラキラお目目が、桜井の視界を独占中。
ニョキ。
そりゃ、悪戯な心も芽を出すさ。
「うわ…………もう終わった………!」
そんな事とはつゆ知らず、早々に片付いた課題を眺め、大和は感嘆の声を漏らした。
思ってもいなかったが、桜井は真面目に教えてくれた。
しかも、わかりやすくて助かった!
すげーやないか、湊……………♪
単純明快な性格は、一気に警戒心を下げていく。
『ガードが低過ぎる』
以前、お父ちゃんに言われたの、覚えてますかー?
「湊ぉ、ホンマありがとうな!珈琲でも入れるわ♪」
ないない。
満面の笑みで、狼に愛想フリフリしているよ。
ガシッ……………………
「は……………………」
「珈琲より、違う水分頂戴」
愛想フリフリ………………。
キッチンへ行こうと、立ち上がりかけた大和の肩を押さえ、待ってましたと言わんばかりに悪魔は目を覚ます(いや、とっくに覚ましてた)。
「ち、違う水分……………?」
「お前の唾液♡」
「な…んっ…………んんんっ!!!」
このド変態野郎ぉぉぉ…………っ!!
ガードの低い大和、ソファへ倒され、アッサリ唾液を吸引される。
「うま…………大和の味…………」
「ふぁ……ぁ………んっ…みな……は…ぅっ」
溢れる蜜の格別なエロス。
桜井は、大和の両腕を押さえ付け、馬乗りになって唇を奪った。
スケベな色男は、スケベもムカつく程画になる。
互いを結ぶ唾液の糸を、ゆっくり舐める桜井のいやらしい仕草に、心臓は爆音。
見たくないのに、目がそこを捉えて離れない。
「お前の……………このプリッとした唇、もろ好み」
その上、キスも上手い。
「あっ……ん……アホか………っ……止め…っ」
このままでは、貞操危機!
大和は何とか首を振って逃げようと試みるが、桜井が押さえ付けた両腕がガッチリ頭を挟み、全く動かせない。
その間も、唇はみるみる濡れて、赤みを増す。
まるで、誘惑するような赤い色。
桜井はペロリと舌でそれを拭い、嬉しそうに目を細めた。
「ホント、エロい唇だな…………」
男を襲うのは初めてだが、何の抵抗もない。
ただただ、愛しさが募るだけ。
「お前を、ドロドロに愛したい」
つい、本心が溢れ出た。
桜井の危ない囁きに、大和の背中はゾクゾクッと揺れ動く。
「み…………………」
「相性いいの、わかってんだろ?この前したキス、まだ身体に残ってる…………」
「はぁ…………あ……湊…………っ」
この前したキス。
桜井行き付けの店で奪われた、あのキス…………!
見つめ合う瞳が、核心を突いて迫り来る。
熱い吐息にまみれながら、たっぷりの愛撫が口の中を舐め回す様に、身体は否応なしに反応を示した。
嫌いじゃない。
嫌いじゃないから、怖いんだ。
「あか………ん…………も…」
「も………………何?」
「っん………ぁ…………あぁ…っ」
着替えていたTシャツの上から、桜井の唇が固くなった乳首を咥え、大和は思わず身悶えた。
「クス………………乳首、弱いのか」
「ひ……嫌や…………あっ…ぁ」
ギ……………………
ソファは軋み、ググッと大和の股へ食い込む桜井の下半身。
パンツ越しにでも伝わる、そこの膨らみ。
大和の乳首に吸い付いた桜井は、わざと腰を前へ擦り付けた。
「お前だって、俺を欲してる……………」
「んぁ…………は…ぁ…う、自惚れんな………俺は………ちが………」
でも、言っている事とは裏腹に、ヒップの奥は疼き始め、全身は火照りを高めてる。
だって、湊の……………アレ。
大きい………………。
股間に当たる桜井のサイズが、大和の理性を吹っ飛ばしそうになる。
どんな肉体をしてるんだ。
甘いマスクに高身長。
服からでもわかる筋肉の付き方に、大和は苦悶の声を上げる。
「親………………………」
親父………ぃ…………っ。
親父。
咄嗟に、父親へ助けを求めてしまった。
それだけ、桜井が脳内を埋める。
波のように押し寄せるこの魅力に飲まれそうで、たまらず不安になった。
「大和……………………」
顔を上げると、桜井の驚いた表情が自分を見ていた。
「あ、いや…………っ……俺…」
「おいで………………」
「み………な……………」
掴んでいた腕から手を離し、桜井は大和を抱き寄せる。
「痛いだろ?お前も、デカくなってるからさ………」
「えっ……あっ………あ…ぁ……ちょ……」
慌てる大和を尻目に、手際よくパンツのファスナーを下ろす桜井。
「心配すんな、俺のは挿れたりしねぇよ……………お前をイカせるだけだ」
「はっ………な、何言って………あぁっ…あんんっ」
ジュル…………………
生温かな感触と、腰が浮き上がるような刺激。
桜井の濡れた口が、躊躇うことなく大和のモノを咥え込み、空いた片手をその先へ忍ばせると、ヒップの溝までもをまさぐりに入ってきた。
「やぁっ………みな…あ……んぁっ」
身を捩らせ喘ぐ、大和の悲鳴。
疼く身体は、あっという間に桜井の指を受け入れた。
「奥も弄った方が、早くイケるだろ……………嵩原組長が、帰って来るまでにさ」
「い……あっ…ぁ………湊………っ」
たまらない快感。
上下に擦れる桜井の口の心地よさに、自分の内側を突き上げる指の動きが相俟って、大和の身体は一気に絶頂へと向かっていった。
「もぉ……もぉヤダ………俺……あ…あっ………イク……ぅんっ…湊、口………っ」
「いいから、イケよ……………そのまま俺ン中に出しちまえ……っ」
「ぁん……あぁぁ…っ………湊ぉっ!」
涙で訴える大和は、格段に可愛い。
これに、嵩原組長はヤられてるのか………………。
そう思えば、尚更いたたまれなくなった。
「大和………………っ!」
「っんん…………はぅ……ぅんっんん」
桜井は、我慢出来ず大和の唇を塞ぐと、もう一方の手で下半身をしごきにかかった。
反り上がる男根の増していく熱。
開かれた足はガクガク震え出し、大和は無意識に桜井へ腕を伸ばした。
「あぁぁ………あ……ああっ」
叫び声と重なるように、自分にしがみついて来た大和が、それの瞬間を知らせる。
抱きしめる身体の離れ難い愛らしさ。
好きだ。
「好きだ………………大和」
「あ……はぁ…………湊……は…」
べっとりと片手を濡らした痕跡さえ、愛してる。
いつか、本当に手に入れたい。
大和の身体が落ち着くまでの間、桜井はその温もりを離しはしなかった。
「あ?大和は、どないしたんや」
それから、約1時間後。
親父様、帰宅。
錦戸を後ろへ従え、リビングに桜井しかいない事に首を傾げる。
「はい……1時間位前まで勉強してたんですが、久々に根詰め過ぎたらしくて、疲れたと………寝てます」
「…………………寝てる?」
大物か。
嵩原を前にして、桜井はあくまで平常心で言いきった。
「ふーん……………」
それを信じたかどうか。
嵩原は直ぐ様向きを変え、大和の部屋へ向かった。
「親父………………?」
「桜井と、先に下へ行ってろ。数分したら行くわ」
「はい…………………」
頭を下げる錦戸の横で、桜井はいまだ遠い嵩原の背中を見入ってた。
「ああ、湊……………」
「は、はいっ」
「今日、潰れるまで呑ますから覚悟せえよ」
「……………………え」
後ろ姿で語る言葉の恐い事。
「お前、親父に何かしたんか?」
嵩原をよく知る錦戸の目が、嵩原の機嫌を物語った。
「いや…………………」
バレてる。
バレてますな、明らかに。
トントン…………………
「入るで、大和」
「お、親父……………!?」
桜井との情事が後を引く。
下半身のダルさにぐったりしていた大和は、ベッドに横たわりボーッと天井を見上げてた。
ヤバい。
顔を合わせたら、絶対バレる。
自分を誰よりも知る父親に、大和の身体からは冷や汗が吹き出そう。
「お前……………勉強で疲れた言うんは、ホンマか?」
「へ…………………」
ガチャ………………………
どう顔を見ずにやり過ごすかと考えてるそばから、父親乱入。
大和がベッドから起き上がる前に、頬へ手が伸びた。
「お……………親……………」
呼吸が、聞こえる。
それくらい、近付く父親の顔。
「………………出来るだけ早よう帰るさかい、身体洗うて待っとけよ」
「身体………………?」
「何も考えられへん位、俺が全部消したるから」
消したるから。
消したるから?
自分の顎へ手をかけ、親指でじっくりと唇をなぞる父親の言葉に、腰砕け。
ギシ……………………
「あ………ぁ……」
大和は腰が抜けたようにベッドへ崩れ、父親を見る。
「ほな、行って来るわ」
いつもと変わらない、眩しい笑顔に胸がキュン。
行かないで。
帰って来るまでの間、身体が耐えられるかわからない。
やっぱり、まだまだお父ちゃんでないとダメ。
大和は指を咥え、父親を待つ。
しかし、桜井はこの親父様に勝たなきゃならないのだ。
勝てるだろうか。
私も、未来はわかりません………………。
(また長くなってしまいました。皆様、ありがとうございました!本編も、いよいよ大詰め。大和は湊をどうするのか、頑張って欲しいです…)
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