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大和と湊(続編)
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(前後してすみません。続きを少し…これを書いたら、パラレルへまた入ろうかと思います。先の伊勢谷と花崎を想いながら…←)
「なぁ、大和………………何食べる?」
「え………………」
街中を、デカい男が並んで歩くのは、目立つ。
湊の強引な(?)デートのお誘い。
肩が擦れ合う程の距離感で、自分を見つめる瞳に出る筈の言葉も止まる。
「何がいい?今日、俺の奢り♪」
いや、奢りも何も……………。
「………………近けぇよ、湊」
「そっか………………?」
「そうやて…………っ」
通行人の注目の的だよ。
皆、明らかに変な目で見てるよ。
「別に、いいじゃん………………お前とくっつきたいんだし」
しかも、真顔でこれを言う。
「良くねーわっ!それ、お前だけやから………っ」
「えー、怒った顔も可愛いな♡」
「はぁ……………!?」
シバきたい……………!
プルプル震える拳を握りしめ、大和は湊へメンチ切り。
ただ、全く効果ないから困ったものだ。
湊は、相変わらず爽やかな笑顔で大和を見てる。
何を言っても怒らないのか、コイツ。
「パフェ、食べに行く?」
然り気無い一言の優しい囁き。
「………………食うけどさ」
食べるんだ。
甘いもの大好き。
結局、大和の負け。
ふて腐れながらも、笑顔を振り撒く湊のペースに、完全にハマる。
「確かさ、この先にフルーツの旨いパフェの店があったんだよなぁ……………」
「女子か。よう知ってんな、そないな店…………どうせ、女とか連れて行ったんやろ」
人通りの多い道をキョロキョロと進み、店を探す湊へ、大和は嫌味をチクリ。
もう、好きにせえ……………。
半分投げやりである。
「ああ…………そう言えば、前に女と行ったっけ。どの女だったか、忘れたけど」
「忘れたんかよ!」
「だって、そんな記憶より、今の方が大事だしな」
「あ………………?」
「お前が、いるから」
はい………………?
なんとなくわかっていたけど、その顔で言うな。
本当に、父親に似た雰囲気で、綺麗な顔立ち。
ドキッとするんだ。
「………………あと数年」
「数年………………?」
固まる大和に、微笑むイケメン。
湊は愛しい顔へ手を伸ばし、柔らかな髪に指先を絡める。
「あと数年…………必ず、高橋さん超えてやる。そうしたら、お前の『隣』もらう………誰にもやらねぇ」
「み……………みな……」
「お前を守るのは俺だ、って決めてる」
低過ぎず、高過ぎず。
程好い声の酔いしれる告白。
お茶らけているようで、ちゃんと考えてる。
未来の自分達。
「ア……………アホちゃう……………」
「アホやで………………お前への想いだけはな」
あと数年。
バカ野郎。
胸が、ドキドキしちまった。
帰ったら、親父にバレへんようせな……………。
心なしか、並べた肩がまた少し近付いた。
(皆様、お付き合い下さり、ありがとうございました!前後して申し訳ありません。少しだけ、続きを書いてみました)
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