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男娼とヤクザ/シーズン3(第1話)
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(いつも本当にありがとうございます。そして、通常を楽しんで頂いていた皆様、すみません。こちらも終わりに近付けたいので、少し進めさせて下さい。前回よりは短めでシメたいとは思います(_ _))
※R指定となります。
好きな人に抱かれるとは、どんな感じだろう。
足を挫いて、仕事もままならなくなった大和。
その大和を助けると言った名目で、身体を買うと言った嵩原。
恋をした相手に、お金で買われる。
馬鹿みたいな話だが、自分は娼夫なのだから仕方がない。
だって、生活がかかってる。
生きていくには、金がいる。
金の繋がりでもいいんだ。
それでも、嵩原が良かった。
「足、痛うないか?」
「う、うん………今は薬も効いてるから、大分楽……」
大和は、嵩原の身体にしがみつき、目一杯その身を密着させた。
車を走らせ、数十分。
いまだ記憶に新しい嵩原の豪邸が、大和の視界に広がる。
これで、2回目。
前回も怪我してたなと思うと、本当に自分はどれだけ嵩原に迷惑をかけているのかと思う。
「………………このまま、寝室へ連れて行くで」
「あ……………ん……………」
でも、嵩原が嫌な顔をした事はない。
自分の馬鹿さに呆れた表情は見せても、決して嫌な顔をした事はなかった。
だからか………………。
嵩原がヤクザでも、恐いなんて目で見た覚えがないのは。
車を降り、遠ざかる組員達の姿が、にわかに緊張を呼ぶ。
もうすぐ、自分は嵩原に抱かれる。
生まれて初めて、大好きな人に抱かれる。
胸がやけにドキドキして、大和はたまらず嵩原のスーツを強く握りしめた。
「………………怖いか?」
「ア、アホか……………俺、娼夫やぞ」
「クス……………せやな」
無駄な強がりを笑う嵩原の声が、耳を掠める。
嵩原が、笑った。
チラッと横目で見たそれに、大和の頬はみるみる赤く染まる。
好きな人の笑顔は、こんなにも嬉しい。
ギシ……………………
寝室に入ると、嵩原はそろりと大和の身体を寝かせた。
何度も足が痛くないかを訊ね、負担がかからぬようゆっくりジャケットを脱がせてくれる。
至れり尽くせり。
嵩原に抱かれる女は、毎回こんな風に優しくされるのか?
いちいちが紳士で、いちいちがキュンとする。
そして、ゆっくりネクタイを緩める仕草に、心臓がハチ切れんばかりに鼓動を始める。
「おっ……………俺っ、シャ……シャワーあ、浴びて来ようか!?」
「………………あ?」
迫る嵩原が格好良過ぎて、ヤバい。
これから、この色男に抱かれるのかと思うと、全身が燃えるように熱くて動揺が激しい。
このへっぴり腰野郎。
普段の生意気な自分は、何処行った!
心の中で叫んでみるが、全く緊張が解れはしなかった。
あまりの動揺に耐えきれず、大和は身を捩ってシャワー室を指差した。
「た、嵩原も嫌やろ?汚い身体……………俺、綺麗にしてくるわ…………っ」
完全に、逃げ。
ちょっと、娼夫のスイッチ入れて来よう。
パシッ…………………
「………………へ」
だが、突然動きは封じられる。
大和は伸ばした腕を掴まれ、いきなり後ろから抱きしめられた。
「た……………嵩………」
「行くな…………………もう、俺が限界や」
「え………………」
限界って………………。
背中に感じる、嵩原の温もり。
項へ触れるように呟く嵩原の息が、瞬く間に身体の力を奪う。
「お前が、抱きとうてたまらん……………」
「嵩原……………ぁ……」
はだけたTシャツの下から、忍び入る指先。
スルリと入った嵩原の手は、あっという間に大和の胸元までまさぐり、柔らかな乳首の先をコリコリと弄り出す。
「っん…………んぁ………嵩………は……っ…」
「大和…………………」
大和。
その囁きがまた、性感帯を刺激する。
腰は勝手に浮き上がり、下半身はグングン張ってくる。
「ここ……………固くなってきたな………」
「は…………ぁ………んっ」
ギュッと摘ままれた乳首の痛さが、最早快感に変わる。
大和は涙目になりながら嵩原の方へ首を動かすと、キスをせがむように唇から舌を覗かせた。
「ああ………………」
頷く嵩原の目が、大和の唇を捉える。
熱い口付け。
とろけるように、それは甘い。
「っんん…………ふぁ…あ………」
電流が、全身を駆け巡る。
絡まる舌から伝わる互いの熱に、唇が痺れるほど意識がボーッとした。
好きな人のキスとは、これほどまでに幸せと思えるものなのか。
幸せ。
あまりに幸せ過ぎて、何も考えられなかった。
ギシ……………ギ………
「可愛いな………………大和」
「はぁ………は…………嵩原ぁ……」
自分を見つめる姿に、愛しさが込み上げる。
嵩原は、伏せていた大和の身体を仰向けにすると、首の当たりまでTシャツを捲り、立ち上がりかけたその乳首へしゃぶりついた。
「やっ…………あ…ぁ…」
ビクンッと揺れるベッドが、大和の反応の良さを表す。
男を食い物にしてきた、娼夫の少年。
慣れているようで、まだまだ未熟。
「俺が教えたるわ…………ホンマのセックスを………」
「あ…………ん…………んぁ…っ」
ホンマのセックス。
愛してるからこそ、それは堪らなく気持ちいい。
ついに、その一線を越える。
(最近ちょっと疲れもあるからか、誤字脱字が目立つようで、本当に申し訳ありません。スマホでの入力でタッチパネルの不備もありますが、キチンと修正が行き届いてなくて、皆様にはご迷惑をおかけしてます。その為、後からも修正と一部文章の書き直しをしたりしています。重ね重ねご迷惑をおかけしているかと思います。本当にすみません)
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