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片山と大和
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第2の、『上地&嵩原』に見えてくる……………。
(注:恋愛感情ナシですが)
言わずと知れた、ライバル。
関西にいた頃は、大和率いる武闘派部隊と、片山率いる白洲会の若手達がいざこざを起こし、度々ぶつかり合った。
冷静沈着、白洲会一の色男、片山。
と、父親譲りの悪ガキ、生意気な17歳、大和。
合わないようで、意外と馬が合う。
そんな二人の間で、片山には一つ疑問があった。
「なぁ、嵩原…………………お前、嵩原組長と何かあるんか?」
ドキ。
それ、一番触れて欲しくない話題。
「何かって…………………何……………」
とある有名焼肉屋。
今日は、個室で仲良く?ランチ。
大和は最上級カルビを箸で掴んだまま、思わず固まる。
「いや、この間の居酒屋でのお前ら…………………キス、しようとしてへんかったか?」
キターッッ!!
やっぱり、ソレつついて来るか!
大和、カルビを鉄板へリリース。
つついて欲しくない片山につつかれ、動揺のあまり、箸がビクンッと波を打つ。
「え…………………そやったか?見間違いちゃう?」
あの、アホ親父ィ………………!
そう、全ては、やっぱりお父ちゃん。
嵩原親子と上地、片山で居酒屋に行った時(本編で)、遅れてきた片山の面前で、嵩原は大和にキスをしようとした。
その時は、上地が強引に誤魔化したが、今日は、そんな味方はいない。
ただでさえ鋭い片山と、めでたく二人きり。
めでたく?
めでたくねーっ!
大和は必死に平静を保ち、再び箸を鉄板へと伸ばした。
「……………………嵩原」
「あ…………………?」
「それ、食いもんちゃうぞ。鉄板の端や」
…………………………へ?
呆れる片山に促されて、大和は視線を落とす。
どうりで箸が、重い筈。
必死に掴もうとして、バシバシやってた先っぽは、丸い鉄板の脂を受け止める、僅かに反り返っていた部分だった。
「ぅわぁ!?……………………あ、あら?俺…………………腹ええんかも……………………」
大和は慌てて箸を離し、ビールへ手を出した。
パシ……………………………
は…………………………。
ビールのグラスを握りかけた大和の手を取る、片山の綺麗な手。
「……………………嵩原、今日は時間がある。ゆっくり、メシ食おうや……………………な?」
美男子片山の美しい笑みが、大和の視界を占領する。
「か……………………片山…………………」
ゴクン。
生唾が、喉に痛いです。
この後、大和は散々片山から弄られる。
そしてまた、お父ちゃんとばっちり……………………。
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