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片山と大和②
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(リク、お応え。皆様、いつもありがとうございます。私の微妙な頭で、応えられる限り、リクはお応えさせていただきます。片山がついに禁断の関係に気付いてしまう、的なお話です)
片山と大和。
何度も話してきたが、一応、ライバルです。
でも最近、ちょっと仲が良い。
「嵩原ァ………………待たせたな」
街角に響く、美声。
色男は、声も色男。
たまにいませんか?
声を聞いただけで、『この人格好イイかも♪』的な男子。
それ、まさに片山。
「片……………………」
大和は呼ばれた方を見て、呆気に取られる。
ホントにモテる男って、スゴい。
毎日、嵩原竜也と言うモテ男を見ているが、片山はまた違う。
父親は、男女問わず、惚れ込まれるタイプ。
片山は、多分9割以上が、女。
一声出すだけで、こんなに女がいたのか?って位、振り返ってる。
一応、大和もモテる方なんですけどね。
「お前…………………フェロモンすげーな」
「は……………フェロモン?………………どこが?」
また、全く気にしてない所が、悪くない。
片山の場合、嫌味にも感じない自然さが、イケてる。
………………………ただ。
「………………………て、言うか……………今日は、嵩原組長おられんのか?」
ヤクザ社会の若手No.1。
鋭さも、スゴい。
大和の周りをキョロキョロ見渡し、何気に痛い所を突いてくる。
「ああ………………何や、錦戸と出掛けとっ………………何で?」
親父の事…………………………。
大和は不思議そうに、目の前に現れた片山を見つめた。
「何でて………………お前、最近よう一緒に行動してるやろ?…………………嵩原組長と」
ドキ。
「そ…………………そうか、な………………」
まさか、まだ疑われてる?
一気に、ドキドキが急加速。
やっぱ、メシの誘い………………断れば良かった?
久々の暇を持て余し、フラッと誘われるがまま出て来たのが、仇となる…………………のかも。
「そうやな。関西におった時より、よう見るわ」
まあ、地元では、お父ちゃん超多忙でしたから。
此方は大和が中心なだけに、向こうよりはある自由を、あの方は楽しんでます。
でも、父親がいないとわかった片山の美形な眼差しが、大和をチクリと捉えてる。
ぅおォ……………………その目、痛ぇ…………。
大和は、白々しく片山の視線を、スルー………………。
ガシ………………………………
ガシ?
スルー、呆気なく捕まる。
「か…………………片………………」
「付いとるで…………………首筋」
「は………………………」
たじろく大和の腕を、片山が突然掴んで、引き寄せる。
首筋……………………。
「首………………………す………」
まさか………………………!?
咄嗟に、大和は首筋を押さえた。
キスマーク!?
いや……………でも親父は、わかるような所にそないな事する筈が………………………だぁっ!!わかるような所って何やねん…………………っ!!
想像している自分が恥ずかしくて、大和、心の中で一人突っ込み。
迫ってくる片山のモテ顔を見上げ、みるみる顔を赤らめる。
「あ………………すまん、気のせいやったわ……………」
「へ………………………」
「髪の毛の影が、痣に見えただけや…………………」
「か、影……………………」
影……………………て。
呆然とする大和を見つめ、片山はしてやったりな笑みを浮かべた。
ハッ。
もしかして……………………。
美形に迫られる、少年。
「フーン………………………ひょっとして、その慌てる理由は、嵩原組長か…………………」
「はぁあ…………………?な、何………………」
「怪しいで………………お前ら」
策士片山、以前から引っ掛かっていた大和を、ハメる。
片山の中で、気になっていた二人の関係。
でも嵩原がいると、どうしても頭が上がらない。
疑念を確かめたかった片山は、そのつもりで、わざと大和だけを食事に誘った。
大和一人なら、落とせるだろうと踏んだから。
「片山………………………お前………」
大和は言葉に詰まり、逃げる術を見失う。
「ずっと気になってたんや…………………この間から、お前らの距離感が妙な気ィしてん…………………なぁ、お前……………………」
そう言って、片山が確信に迫ろうとした時……………。
「あれ…………………若やないですか」
は……………………。
遠巻きに女子達の痛い視線を注がれる中、大和は聞き覚えのある声を耳にする。
「にっ………錦戸………………っ!?」
「何しとんです……………………え?片山と?」
振り向いた先に、目が点な錦戸が立っていた。
何故かわからないが、何故か片山に腕を掴まれてる大和を見付け、首を傾げてる。
「そっちこそ、何………………………」
ちょい、待てや。
錦戸がいると言う事は………………………。
「おい、片山…………………ソレ、何の真似や」
明らかにムッとした、親父様。
「た……………嵩原組長………………っ」
………………………ですよね。
少し動揺する片山を睨み付け、大和LOVEな嵩原登場。
「親父……………………」
錦戸と出掛けたお父ちゃん、偶然街で二人に遭遇。
大和の腕を掴んで、自分の方へ引っ張ってる片山の姿に、あからさまに苛ついてる。
最悪である。
ややこしさが、またややこしくなる予感。
「は…………………?どう言う事です?」
ただ一人、これまでの経緯を全く知らない錦戸だけは、話が読めてはいない。
隠す以前に、絡む度に話は大きさを増している?
前途多難な恋。
それは、関わる人間が、前途多難。
(皆様、いつもありがとうございます。とらちょこ様、リクありがとうございましたm(__)m片山、出していただき、嬉しかったです!こんな流れになってしまいましたが(汗)すみません(--;)また、恋愛男子宜しくお願いします……………)
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