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本編#448『情愛』の続き(後編)
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好き。
それだけで、今の100倍気持ちが舞い上がる。
「……………………好き……………………」
父親の唇に触れ、大和は囁いた。
お互い、背中には刺青。
地を這う様な道を進み、夜の世界を好む。
それでも、恋はこんなにも純である。
「俺も…………………………」
優しい、微笑み。
甘く、低すぎないイケてる声。
もう、とろっとろに…………………。
「あ…………………あかん……………………俺、溶ける……」
溶ける。
頭が、全身の熱でポーッとする。
大和は、自分がシャツを脱がした父親の肌に擦り寄り、温もりを確かめる。
何度も重ねてきた温かさが、今夜は一段と特別に感じる。
もう、それだけで気持ちいい。
「大和……………………ほな、もっと溶けさせたる」
「お…………ゃ………ぁ……んっ……ん…」
大和のスウェットを優しく脱がし、嵩原は視界を覆う姿に熱い口付けを交わす。
指を絡め、強く握り合い、口の中を練っとりと這う舌の動き。
瞬く間に、力が抜けていく。
キスだけで、腰から砕け堕ちそうになる。
目の前に迫る父親の美しさと、相反する様なエロいキスが、大和の心をより昂らせる。
「いっぱい……………………いっぱい……愛して…………」
唇から糸を引き、それを舐め取る父親の表情に目を奪われながら、大和はしがみついた。
父親の刺青へ指先を滑らせ、その感触に自分のものだと満たされる身体。
愛して。
全国一のヤクザ組織の若頭。
組でも手荒な武闘派集団を率いて、17歳でその鋭さは周りの大人達をも凌ぐ。
そんな悪ガキが、愛する父親の前では、こんなにも可愛くなる。
17歳。
今だけは、17歳の恋する少年。
「………………………ドロドロにな……………………」
それを、この父親も受け止める。
禁断の感情に目覚めてから、数年。
嵩原の心は、地獄のようだった。
手の届く位置に愛する人がいるのに、触れる事さえ恐怖する。
壊してはいけない。
壊してはいけない、と。
それが………………………。
「お前を愛せる悦びは、誰にも譲らん」
どんな大罪であろうと、自分だけがそこへ身を投ず。
嵩原は、大和の若くキメの細やかな肌を濡れた唇で愛撫し、片手を下着の中へと忍ばせる。
「は…ぁ…………親…………父…………ぃっ」
若さ溢れる身体。
喧嘩を繰り返して来た大和の肉体は、鍛えなくとも引き締まり、筋肉を造り出す。
ビクンッと反応する素直さに、嵩原の口元は緩む。
下半身は、下着まで染み込む濡れ具合。
自分の身体に興奮している様が、たまらなく嵩原の欲求を駆り立てる。
「どんどん…………………俺好みになんな……………大和」
「ん……ぅ……………や………ぁ…」
敏感な乳首に吸い付く、父親の舌触り。
父親に乳首を吸われ、下半身をまさぐられ、大和は背中を浮かして身体を反らした。
「もっと…………ぁ……俺……頑張る…………しぃ……はぁ」
健気な、叫び。
悶える口へ自らの指を突っ込み、ジュルジュルとそれにしゃぶり付きながら、息子は父親に愛されたくて身体を差し出す。
真っ直ぐで長い脚を開き、父親を悦ばせようと、淫らに濡れた自分を差し出すのだ。
我が子の健気さに、父親の目は、一人の男として成り変わる。
「可愛い………………たまらんわ……………」
長い脚を掴み、そこからべっとり濡れた下着を抜き取りながら、舐めるように脚へキスをする。
「ひゃ………ぁ………あっ」
たまらず大和は顔を上げ、父親を見つめる。
「動くな…………………俺好みになるんやろ?」
「ぁあ………親……………っん…ゃ」
ゾクッとする瞳と、自分の脚を滑る父親の唇。
ゆっくり、ゆっくりとそれが下がってくる、興奮。
下半身の奥がひくひくと疼き、あのいやらしい唇に何をされるのかと追い込まれていく、自分の中の淫乱さ。
「ぃや…………ゃ………親……父…………早よ………来て」
大和は父親へ手を伸ばし、中々踏み込んでくれない父親に業を煮やす。
触れそうで触れられない父親との距離。
その距離の意地悪さ。
「………………………動くなて、言うてるやろ」
「も……………そんなん………………耐えられへん………」
伸ばした手を父親の肩へ回し込み、大和は身体を起こしながら、すがるように抱きついた。
自分の前にさらされる、父親の魅惑的な肉体。
欲しくて堪らないのに、触れる事もままならない。
「……………………大和……………………」
「意地悪せん……で…………ぁ……何でも……するから……んっ………あ……………ねがぃ…や」
大和はベッドに座る父親の腰を跨ぎ、自分から唇を重ねていく。
沢山愛されたくて、父親を悦ばせようと何度も何度も………………。
「クス………………そないにキスされたら………………お父ちゃん、息出来ひんよ………………」
「だって…っん……親父が、意地悪する……さかぃ…」
甲斐甲斐しい息子の、愛らしい姿。
露になった肉体には、父親と似た刺青を刻み、雄々しさを携えながら、自分のキュッと上がったヒップは、父親の固くなった男根の方へと運ぶ。
綺麗な太股に自分の蜜を垂らし、愛する男を受け入れたくて、運ぶのだ。
「……………親父の………おっきゅぅ……なっ……てる」
息子の身体は、父親の肉体に染まっていた。
視線を虜にする、父親の下半身。
ゴク…………………………
嫌でも喉の奥が鳴る。
これを飲み込んだ時の快感を思い出すだけで、自分の先は益々濡れ、痛い位に真上へ反り起ち、早く飲めよと命令する。
早く。
早く、飲み込みたい。
「ぃ……………挿れて…………………ええ?」
堕ちてしまいそうな腰を揺らし、舌を舐め合いながら、大和は父親に訊ねた。
辛い、お願い。
父親へ潤んだ眼差しを向け、懇願する様に訴える。
「………………………こないに可愛いお前見たら、あかんなんて言えん……………………ええに決もうてる」
嵩原は大和の背中を抱き寄せ、目を細める。
「……………………嬉し………………」
大好きな人の笑顔。
胸が、キュンとする。
大和は嬉しそうに赤い顔を緩ませると、父親の唇を再び塞ぎ、少しずつ身体を下げていった。
「っん…………ぁ………はぁっ……当たってる………ぅ」
「ああ……………お前を狂わせとうて、また固うなった……………………なぁ、わかるやろ……………?」
重なる唇から伝わる愛情。
微かに震える大和の腰を支え、嵩原は軽く唇を噛むと、舌を奥へと滑り入れた。
それが、ヒップの溝に当たる父親の下半身と相俟って、より興奮を誘う。
大和は貪るように唇を絡め、ヒップを父親の上へ沈めた。
「ぁ…あ…………親…………ん…ふ………ぁあっ」
少しだけ先が身体に入り、一気に全身が痺れる。
思わず大和は声を上げ、父親の首筋へ顔を埋めた。
「大和…………………下、ほぐさんでええんか?……………痛とうない?…………………無理したら…………」
「あっ……んぅ…………ダメ……抜かんで……ぇ……はぁっ…………抜いたら怒る…………っんぁあっ」
涙をポロポロ溢し、抱きつく大和を、嵩原は心配そうに覗き込む。
きっと、痛い。
痛いのに、大和は自分を離さない。
しかも、大和の身体の重みが、嵩原の下半身をどんどん深く飲んでいく。
「やま…………………アホ…………頑張り過ぎな…………」
「んっぁ…………あっ…あ……嫌なんやっ………親父を離しとうないんや…………っ……ああっ……一つになりたいん……やぁ」
「………………大和……………っ」
泣きじゃくりながらも自分の腰に脚を回し、離れない我が子の懸命さ。
どんだけ愛したら、満たされる?
可愛過ぎて、愛し過ぎて、こっちが狂いそうになる。
「ぁん…………はっ……はぁぁっ……親父ぃ……熱い…………親父のが、熱い………ぃ……………………気持ち……えぇ…」
「や…………………や…………ま………」
自分の肩を濡らし、ほんの僅かに漏れ出た声に、嵩原は胸を締め付けられた。
底知れん…………………………。
この愛らしさは、底が見えない程に堕とされる。
「気持ちええ…………………?大丈夫なんやな?」
「あっ…………ぁ………んっ……だ、大丈夫や………もぅ……ヤバい位………………気持ちええ………はぁっ」
ちょっとした振動でも、奥を揺らす気持ち良さ。
ようやく慣れてきた腰を動かし、大和は泣いた目を擦る。
「親父は…………………?親父は、気持ちええ?」
「ん……………………気持ちええよ………………お前の中、きゅうと締め付けて、めっちゃええ………………」
「親………………父ぃ………………好き……ゃ………んぁ」
嬉しそうな笑顔と、また熱いキス。
嵩原は大和の身体を抱き、その愛しさに目頭を熱くした。
本当の両想いとは、なんて幸せなのか。
どんな障壁も、不思議と二人なら、乗り越えられそうな気がする。
「…………………………幸せや…………………大和」
「んっ……………親父………………っ…」
ギシ…………………………
1ミリも離れない様に、大切に大切にキスをしながら、嵩原はソッと大和を横に寝かす。
「もっと…………………気持ち良うさしたる………………」
「え…………………あっ………ぁあ」
奥の奥へ。
戸惑う大和の脚を持ち上げ、より奥を探るように腰を突く。
ギシ…………………ギシ……
「親……………あ………あっ…………や……ぁ」
じわり、じわり。
丁度いい所を、徐々に速度を上げて攻めてくる。
それがまた、凄く快感を呼ぶ。
「大和…………………俺だけ、見とって…………」
「んっ……………はっ……親父……………ぁ…あ」
指先を、滑らかに脚の筋肉に添って動かし、見下ろす父親の格好良さに、身体が瞬く間に火照りを増す。
大和はシーツを握りしめ、揺れる視線の中で、必死に父親を見上げた。
その姿が、余計にそそる。
可愛い。
本当に、可愛い。
「どうしたらええねん………………」
「な………………何………あ……ぁん………っん」
「可愛くて可愛くて………………お前しか、見えへん……愛しとる……………………俺の大和……………」
「んっ…んぁ…………あっ…ぁあ」
ジュパ……………………
愛しい大和の身体へ、幾つも自分の痕跡を残す音が部屋に響く。
俺だけの身体。
赤く小さな痣。
大和の腰をグイッと自分の下半身で押し上げ、嵩原は外から見えない所へマークを付けていった。
そして、シーツを握りしめる大和の拳に手を乗せると、一層と激しく突いた。
「ひ………ゃ………あっ……ああ……っ…ぃ…んぁっ」
深い奥へ当たる、父親の下半身。
太くて息が出来ない程、自分の身体を埋め尽くす。
「親父ぃ……………っ…………イって………まぅっ………そないに突かれたら………………俺……イク…………っ」
パンパンと肌がぶつかり、たっぷりの蜜がシーツを汚していく光景。
それが父親に犯されているからだと思うと、一段と思考が麻痺しそうになる。
淫らで、エロく、とてつもなく快楽に浸る瞬間。
「イキ…………………まだまだ何回でもイカしたるから、我慢せんとイキや………………」
「あぁ……っ……………も………頭が、真っ白にな……る……ああぁっ………親父ぃっ!!ぃやぁ……ぁっ」
ゾクゾクと身体が震え、脚が突っ張るように痺れ、口からも無意識に涎が筋を作る。
それなのに、これでもかと父親の下半身は、いまだ根元までしっかりと突いてくる。
しっかりと。
自分の身体を犯し続ける、大人の身体に、大和はビクビクと痙攣したように全身を揺らし、白濁した体液を父親のたくましい腹筋目掛けて吐き出した。
「ああっ……………んっ…ぁ……親……父ぃっ」
「………………………大和っ」
ベッドに沈む、重なる身体。
息を荒くする大和を大事そうに抱き、嵩原はその頭をやんわりと撫で上げた。
「大丈夫か?………………よう…………頑張ったな…………」
「はぁ………………は………ぁ……………親父…………」
甘くて、甘くて、とろけちゃう父親の優しさ。
大和は照れ臭そうに頬を赤く染め、ぎゅぅっと抱きつく腕に力を入れた。
離れたくない。
この人と、離れたくない。
側にいられるだけで、幸せが込み上げる。
「これからも………………ずっと一緒やんな……………?」
父親の腕に包まれ、大和は顔を上げる。
「………………………当たり前やろ。離さへんよ……………」
見とれる笑みに、大和の表情も自然に綻ぶ。
「………………ん…………………うん、離さんでな」
許されない恋がある。
片方は親で、片方は息子。
世間では、全く認められない世界。
でも、止まらない。
結び合いたくて、やっと結んだ糸を、もう切りたくはないから。
「愛しとる……………………大和」
「俺も……………………愛しとる」
赤い糸。
その恋は、誰にも止められない。
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