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18歳以上ですか?
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今更ですが、『2』始まりましたね・・
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ちょっと、息抜きを………………………。
この方と、お喋りしてみました。
お喋り……………………。
「なんや……………………忙しい…………………」
お父ちゃん、ボヤく。
忙しい。
関東支部が立ち上がり、なんだかやたらと慌ただしくて、さすがにお父ちゃんも少々疲れ気味。
こう見えて?気苦労絶えませんから、組長は。
でも仕方がない。
だって、準主役です、お父ちゃん。
しっかり、働いてもらいます。
「えっ!?俺、準主役なんかっ!!?」
準主役。
思いがけない言葉に、お父ちゃんは目を丸くする。
いや、こんだけ出てて、ただの脇役ではなかろう。
「じゅ……………準主役………………マジ。すげー、ヤダ」
おい。
「……………………………大和とラブラブ出来ひんやん」
要は、そこ。
主役×準主役=超多忙。
イチャイチャする暇ないだろう。
イチャイチャ………………………お父ちゃんの元気の素。
死活問題です。
「どっちも忙しゅうて、イチャLOVE減ってるし!!最初の『序章』くらいやん、ベッドおったんっ。てか、あれかて事終わった後やし!」
溜まる欲求不満に、お父ちゃんの愚痴はだだ漏れ。
36歳、独身。
まだまだ身体は現役ッス。
仕方がないじゃん、話丁寧に書いてるから、進むの遅いんだもん。
「仕方がないっ!?…………………その割りには、大和と高橋は相変わらずええ雰囲気やったぞ。喋らなくても心は通じてます……………的な。しかも、山代もえらい頭角出してきて、評価高まっとるし……………大和の周り、危のうないか?あいつ、高橋らには弱いさかいな…………………気が気やないわ」
LOVE、危機?
お父ちゃんは、スマホ片手に恋男2チェック済み。
恋男2の行方に、目を凝らす。
「あ、間違っても、老眼ちゃうで」
わかってます。
でも、どう思います?…………………この展開。
恋男LOVE、見えますか?、お父ちゃん。
「えぇ……………恋男LOVE?大和、食われんかな…………それが一番やろ、俺の場合」
ですね。
高橋に山代。
恋男でも上位を争う、色男。
よりにもよって、そこに好かれちゃった。
お父ちゃんに似て、愛されますから、大和。
「俺はどうかは知らんけど………………心配やわ」
知らんけど。
…………………………鈍いな、やっぱり。
お父ちゃんだって、モテてるやん。
上地とか、上地とか、上………………冗談ですが、安道も来たし、錦戸だって…………………………。
「あ?京……………………京なぁ……………モテるのに、結婚せえへんのやなぁ…………………何でやろ」
謎男、京之介……………………独身?
ここでバラしちゃったよ、あんたっ。
謎一つ消えちゃったよ。
「へ…………………あかんのん?京、聞いたら何でも喋んで。謎って柄か………………あのヤクザが」
確かに、ヤクザ。
思い出すと、笑える。
お父ちゃんにとっての安道は、そんな感じ。
「でも…………………伊勢谷や花崎、錦戸らにも幸せになって欲しいな………………自分が拾うたガキやから、平等に見とるつもりでも、どうしても気になる。楽やないからな、この世界は…………………拾うてやった俺には、それを見届ける責任がある」
愛する息子と、可愛いガキ達。
こんな親でも、情は厚い。
どちらも大切に想ってる。
「勿論、高橋もな……………………そら、大和は譲れんけど…………あいつは特に、幸せにしてやりたいわ。今でも、頭にこびりついてるんや…………………あいつの、あの地獄だった毎日が」
お父ちゃんでも忘れられない、高橋の過去。
自分でこれなんだから、いつも平静を保つ高橋は、きっともっと忘れられていない筈。
忘れたくとも、忘れられない。
誰もが抱える、何かしらの闇。
高橋だけではないが、高橋への想いは、より強まる。
お父ちゃん、ちゃんと考えてるんだね。
「失礼やなぁっ………………考えとるわ、皆の事!」
ごめんなさい。
頬をぷっくり膨らませ、36男、拗ねる。
うん、まぁ……………………可愛いけど。
「俺、これでも頑張ってんねんでぇ………………怪しい雲行き漂うてるんも、気にしとんや…………」
「親父………………………何、一人で喋っとん」
え?
リビングの入り口。
いつの間にか立っていた、大和の冷めた眼差しが、とてつもなく痛い。
「ぅおおおっ………………大和っ!?ち、違うねんっ!これな、何か話しかけられてん………………」
「話しかけられた?……………………誰に」
「誰って、ホラ……………………」
シ……………………………ン。
「おぃぃぃぃ………………………っ!!」
さらば、竜也。
「ふーん………………………誰か、ね」
そう言う大和の足は、少しずつ後退り。
「大和ぉ…………………ぃやァァァ…………っ!!」
この後、しばらく竜也は、大和から白い目を向けられる。
ごめん、お父ちゃん。
こんな恋愛男子、これからもどうか暇潰しがてら、宜しくお願い致します。
日々、感謝。
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