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もしも・・・④(パロです)
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(皆様、本編ではご迷惑をおかけしています、入院中のハルです(´д`|||)数日間、死んでおりましたが、少し楽な時間(身体)が出てきましたので、フッと過ってしまったパロを一つ………本編は万全な態勢で(?)書きたいので、皆様へのお詫びも込めて1話入れてみました。(←+に失礼だな!)お詫びにもならない話でしたら、すみません(T-T)また、高橋、愛を謳って下さいます高橋春様、お許しを!(;゜∇゜))
はい、嵩原×高橋です。(ややエロ有り)
肌寒さが身体に応える季節。
外の空気は澄み渡り、晴れた青空をより美しく映す。
ガラ………………………
「え…………………と、これで一通りは済んだか………」
広いバルコニーの窓を開け、シャツを肘まで捲った高橋は、空になったバスケットを手に持ち呟いた。
後ろのバルコニーには、太陽に照らされ、冷たい風に靡く洗濯物。
今日、高橋は主夫である。
大和が学校へ行っている間、マンションの中を片付けようと朝から働いている。
掃除、洗濯、クリーニングの仕分け、食料の買い出し。
とにかく、いつも以上に働いている。
約、一名を除いては。
「……………………もう、親父…………………」
約一名。
もう、親父。
久々のオフをもて余している嵩原は、働く高橋を尻目に、リビングのソファで居眠り中。
目の前のテーブルには、読みかけの新聞と飲みかけの珈琲。
途中で、断念したらしい。
「風邪、引いてまうやないですか……………」
あ、そっち?
だらしなさより、高橋には身体が心配。
近くのソファへかけていたブランケットを取り、嵩原の脇へと歩み寄る。
「親父……………………風邪引かれますよ…………」
そう言って、高橋は優しく声をかけながら、嵩原にブランケットを持っていく。
「ん…………………………高橋………」
身体に感じる、フワッとした温もり。
嵩原は目を閉じたまま、少し身体を動かすと、高橋の声に反応を示す。
「はい………………………?」
「手…………………………」
手。
と同時に伸びてくる、嵩原の大きな手。
「クス……………………はい」
それを、高橋は嬉しそうに微笑むと、自分も手を差し出した。
グイ…………………………
「っあ……………………!」
「も……………………俺、暇やねん。お前終わるの待つん、くたびれた」
手が重なり合った瞬間、嵩原は高橋を抱き寄せ、軽く膨れっ面。
でも、まだ目は閉じている。
「親父………………………」
高橋の間近に迫る、嵩原の綺麗な顔。
長い睫毛と高い鼻筋、形の良い唇。
閉じていても、それが男前だと直ぐわかる。
「綺麗な………………顔ですね…………」
思わず、口から出た自然の言葉。
「……………………………あ?」
片目だけを開け、嵩原は高橋を見上げた。
片目だけ。
そんな所が、また可愛い。
「大好きです……………………この顔」
「…………………………顔だけかよ」
それ、寂しい。
ちょっとにやけそうになった顔を引き締め、嵩原は唇を尖らせる。
「いえ………………………勿論、全部」
「…………………………………せやろ?」
「どんだけ上から何ですか……………貴方ってお人は」
「どんだけでも上行ったるよ?お前が、望めば」
どんだけでも。
嵩原がそれを口にした時には、既に二人の唇は重なり合う。
「親…………………っん……………もっ」
「あ……………その少し困った顔、好きやわ」
「は……ぁ……上手言うて……………んぁ」
「お前の機嫌が良うなるなら、なんぼでも言うで……高橋…………………好きや」
「私の方が、好きです…………ぁ………親父……」
お互い、もういい大人。
こんな濃厚なキス位、慣れたもの。
なぞるように唇を舐め合いながら、徐々にそれを絡めると一気に深い所を求めてく。
嵩原は優しく高橋の髪を撫で上げ、高橋は嵩原の頬へ手を添える。
竜童会きっての色男二人。
たっぷりの蜜を絡めるキスもまた、美しい。
「もぉ………………負けず嫌いやな……………」
高橋のシャツの釦へ手をかけ、嵩原は苦笑い。
「お互い様です……………ん………っ」
それでも、唇を離す事を惜しむように、二人は舌を絡み付かせ、肌へ手を滑らせる。
釦の開いたシャツから覗く、高橋の悩ましい肉体美。
嵩原はそこへ視線を向けると、高橋の背中へ腕を回し、軽い力でクイッと手前へ引いた。
「あ……ぁ…………親…………っ……」
自分の胸板を這う、嵩原の唇。
咄嗟に漏れ出た声に、高橋は恥ずかしそうに濡れた唇を噛み、眼下を見る。
視線の先では、嵩原の綺麗な顔が自分の胸を貪る姿が、なんともエロく映ってる。
高橋は、嵩原の柔らかな髪へ指先を乗せ、大切そうにその姿を抱きしめた。
「高………………………」
「誰にも、渡しとうありません……………愛してます」
自分を救ってくれた男。
その男に愛される。
こんな幸せが、あるだろうか。
幸せ過ぎて、いつも、これがいつまで続くのかと不安に思う。
「それ言うんなら………………俺は、お前を手離す気ィないけどな」
「………………………え」
自分の腕の中で抱かれる嵩原の、真っ直ぐな瞳。
何もかもを吸い込みそうな、人を惹き付けるその目で、嵩原はブレる事なく、高橋の不安な想いを受け止める。
ホッとする。
この目で見つめられたら。
本当に、ホッとするんだ。
「何も考えんと…………一生、俺に手ぇ繋がれとれや」
「お……………………親父………………」
高橋は頬を赤く染め、綻ぶ顔で嵩原を見下ろした。
一生。
一生、嵩原の側にいられる。
幸せの続きが、また出来た。
涙が出そう。
「…………………………あかんか?」
少し上目使いで、答えの良し悪しを伺う嵩原に、また笑わされる。
「いえ……………………上出来だと思います」
「わ…………………どっちンが、上からやねん」
「元、右腕ですから………………そう言う所は、厳しく致します」
「ぇえ……………………結局、尻に敷かれとんか、俺」
でも、嵩原は怒らない。
そんな所も、好き。
「せやけど………………………一生、手ぇ繋いで下さい。私も、一生付いて行きます」
「高橋………………………ああ、付いて来い。死んでも後悔は、させへんから」
見つめ合えば、自ずと笑みが溢れる。
嵩原といれば、笑顔が絶えない。
笑顔。
自分が、こんなに笑えたなんて知らなかった。
そして、自分を優しく包んでくれる、熱い口付け。
キスの気持ち良さを教えてくれたのも、嵩原。
「…………………後悔なんて、もうしてません」
「ん………………………せやな」
幸せそうな高橋の笑顔を、嵩原は目一杯包み込み、今日も愛溢れるキスをする。
(皆様、すみません。大和の事は、しばしお忘れ下さいませ(((^^;)本編の流れから、この二人の妄想書いてなかった気が……………と思ってしまいました。病人が書いたものですが、読んで下さった皆様、ありがとうございます(T_T))
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