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女装(後編)
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(エロ有りです。長文です)
皆様、失礼致しました。
お父ちゃん、悪戯が過ぎました。
でも、その恋は至って真面目なんです。
「たまにはアホな事も、楽しゅうない?」
楽しゅうない。
それでも大和は、渋々紙袋をゴソゴソ探り出す。
本当に、着なきゃいけないと思ってるから。
ヤクザが、素直です、大和。
ゴソ………………………………
「い…………………セ、セーラー服?ナース……………」
紙袋に入った服を手に取り、大和の表情は明らかに引いていた。
「へぇ………………ルナママ、やっぱ男心知ってんな」
オ○マですから。
中身をよく知らなかったお父ちゃん、大和の隣でルナママのチョイスに感心する。
「お、親父…………………こんなん好きなん?」
「全然。興味ないな……………好きな奴以外見てへん」
そう、興味あるのは、好きな人だけ。
好きな人が着てたら、見ますけど。
お父ちゃん、これでも芯は硬派です。
これでも。
「でも、普通の野郎なら好きやろ?こう言うの」
「まあ…………………なぁ……………」
私服の女と並べば、目が行くな。
大和はセーラー服を眺め、苦笑い。
だけど、心はちょっと、ホッとした。
お父ちゃんは、あくまで一途なんだとわかったから。
余所見なんて、しない人。
浮気とか、しないよね?
「大和は、どんな女子に目ぇ行くんや?」
「え……………………どんなて………………」
今は、お父ちゃんしか見てないし。
「ん…………………変わった気ィする…………………」
「変わった…………………?」
「向こうにおった時は、顔を一番に見てた。連れて歩くなら、美人やないと格好悪い思うてたから…………せやけど、最近は違う。やっぱり、人は中身や。話してみぃひんとわからん…………………俺、あんま派手なん嫌いかも」
「へぇ………………………」
これには、お父ちゃんも思わず笑顔。
まだまだ遊び盛りの息子が、人を中身で見る。
何や、ええガキに育ってるやん……………………。
嬉しい瞬間である。
そして、そんな大和に、お父ちゃんは例のカツラを被せる。
パサッ……………………………
「わっ…………………も、何やいきなりっ!?」
首筋が、こそばいぃ。
急なカツラに、大和は顔を赤くして父親を見る。
「…………………………何度見ても、可愛い」
「は、はぁ……………………?」
「その辺の女なんか、目じゃないわ」
化粧などなくても、カツラ姿の大和は、とびきり可愛い。
アホな親だが、中身も外見も、息子にゾッコン。
責任を感じて、素直に女装をしようとするとこなんか、可愛過ぎる。
「……………………セーラー服、着てみる?」
「あ……………………!?」
「なんや、似合いそうやで?現役やし」
肌なんて、ピチピチ。
モデルしている女子なら、デカくても、何だか実際いそうな風貌。
背の高さも違和感なし。
「…………………………マジ」
「マジ………………………そそられる………………」
そう話す父親の唇は、既に大和を捉える。
「あ……………も………んっ…ぁ……ん」
何度もキスを繰り返し、ゆっくり攻め入る、甘い唇。
喧嘩してたの、嘘みたいに嬉しい。
大和は父親の首筋へ手を伸ばし、身体を近付けた。
「い……………………1回だけやかんな…………」
「え……………………?」
1回だけ?
長い髪を垂らし、上目使いにこちらを見ながら、頑張って腹をくくってる大和の表情。
ハートに、矢………………百本は刺さったな……………。
お父ちゃん、大和の可愛さに大人の汚さを見た。
「俺、犯罪者やん…………………」
大和の肩へ顔を埋め、罪の意識に苛まれる。
「お………………親父…………………?」
「ホンマに、ええん?お父ちゃん、自分抑えられへんかも……………………」
見れば、父親も顔が赤くなってる。
それがまた、大和の胸をキュンキュンさせる。
「………………………可愛い」
「はい……………………?」
「親父が可愛過ぎて、何でもしてやりとうなる」
「大和………………………」
ああ、はい……………………ごちそうさま。
何でも。
何でも、が女装…………………いいのか、これで。
改めて、二人はヤクザです。
しかも、組長と若頭。
組長と若…………………。
「可愛ええ…………………っ!!!」
只今、夜の11時。
近所迷惑な程の叫び声が、大和の寝室に響き渡る。
着ちゃいました、セーラー服。
戸口には、大和に呼ばれ、目をキラキラさせて立ち竦む、お父ちゃん。
視線の先には、長い髪を弄り、赤い顔で懸命に耐えている、大和のセーラー服姿。
小顔、正解。
こんな女子、いるいる。
身体もちゃんと締まってるから、ウエストラインもくびれがセクシー。
「は、は………………恥ずかし過ぎる…………!!」
大和、耐えきれずベッドへ顔を伏せる。
親子して、何やっとんねん……………………俺ら。
どアホです。
顔から火を噴くとは、この事。
ギシ…………………………
「大和……………………顔、もっと見せてや」
そんな大和の後ろから、お父ちゃんはベッドに手を突き囁いた。
「だ、だって…………………親父……………」
「お前の女装よりも、照れてるお前がたまらん……」
そう言ってるそばから、身体を滑る、父親の指先。
「あ……………………………」
思わず漏れ出る、エロい声。
伏せた顔を僅かに捻り、大和は長い髪の隙間から父親を見上げる。
ゾクゾクするような、父親の眼差し。
もう、それだけで身体が反応してる。
「セーラー服って、こないに無防備なんやな。娘おらんで良かったわ……………こんなん、気が気やない」
「息子でも手ぇ出してたら、一緒やろ…………ぁ…あ…や……………」
ええ、女装までさせて。
「親………………あか…………んっ」
スカートを捲り、下半身に忍び入るいやらしい手つきに、先っぽが濡れちゃう。
大和はシーツを握りしめ、自然と身体を反らす。
ヌチャ………………………
下着の中をまさぐる父親の指が、大和の先をグリグリと撫で回す仕草に、つい足を開いてる。
「身体は、正直やな……………………めちゃめちゃ濡れてる………………」
「はぁ…………………ぁん………気持ち……ぃ………」
シーツを握る手へ唇を持っていき、大和は口寂しさから自らの指をしゃぶる。
もっと、触って。
瞬く間に、本能が理性を越える。
「大和………………………ええ顔し過ぎや……………」
ギシ……………………ギシ……
お父ちゃんは大和の身体を抱き寄せ、ベッドへ仰向けにさせた。
高揚した大和の表情と、乱れたセーラー。
たまらなく、エロい。
「……………………俺、お前には変態になるわ」
「ぁあ………………ぃ…い……………」
セーラー服を捲り上げた、大和の胸元へ舌を這わし、お父ちゃんの唇は固くなった乳首を吸っていく。
そして、片手は大和に足を開かせて、早くも指をメリ込ましていた。
ジュ……………ポ…………………
「やぁ…………っ…………親…………父…ぃ」
身体を捩らせ、悶える大和の足が、スカートから一気に露になる。
長く、均整のとれた、美しい脚。
「誰にも…………………見せとうないな……………俺の身体やで」
若さ溢れる大和の肉体。
艶っぽいお父ちゃんの肉体とはまた違う、今だけ見られる輝き。
その綺麗な身体を、お父ちゃんの指が少しずつ少しずつ前後に動き、じわじわと揺さぶる。
「ぁ…あんっ…………ひ……ゃ……そこ、ヤバい………っ」
「気持ちええか………………?」
「んっ…………ぅんっ……………めっ……ちゃ……ぇえっ」
いつの間にか、自らも腰を振る。
自分の中で蠢く指先の快感。
大和は父親の身体へ腕を回し、潤んだ瞳を向ける。
「キス……………………」
「ん………………………ええよ………………」
沢山は語らない。
でも、一言で想いは重なる。
大和のおねだりに、唇を絡めるお父ちゃんの返事。
「はぁ……………んっ…ぁ……好き……………親父のキス……大…………好き………………」
「………………俺も、お前とのキス…………好きや」
ずっと、守ってきましたから。
モテモテなお父ちゃんの唇。
大好きな人とだけ。
お父ちゃんは大和を抱き上げ、腰を手前へ引き寄せた。
「挿れてええ………………?も、我慢出来ひん………」
「挿れて…………はぁ……ん………いっぱい………欲し……」
自分の下半身に当たる、父親の固いモノ。
自分を見て興奮している父親に、愛情が湧く。
大和は腰を動かしながら、その固い先を濡れた孔へと導いた。
「大和………………………」
「誰にもあげへん…………こっちは、俺のものや」
ズブ………………ズブブ…………………
身体中に電気が走ったような、衝撃。
大好きな人と繋がる悦びと、自分を見失いそうになる快楽。
「あっ…………あぁっ………………!」
たまらず身体を震わせ、大和は父親にしがみつく。
「やま…………………っ」
「親…………父の…………ぁあっ……奥まで……入っ……………たぁ……………はぁ…んっ……………あ」
腹を突き上げる様な気持ち良さに、無意識に大和の下半身からは、ドロッとその証が流れ出ていた。
「ごめ…………ぁ………あ……スカート汚しても………た」
セーラー服、脱ぐ暇なかったです。
「クス…………………心配せんでも、上手う言うて買い取りしとくわ………………………セーラーの大和、めっちゃ可愛いから、また見たいし…………………」
大和の耳を軽く舐めながら、お父ちゃんは乳首をクリッと摘まむ。
「いっ……やぁ………っ………も……着とうないわ……っ」
少し頬を膨らませ、大和は父親を睨んだ。
長い髪を垂らしたまま。
女子、可愛い。
「ん……………すまんな………………でも、やっぱ可愛い」
恋って、マジ盲目。
何もかもが、LOVEになる。
ふて腐れる大和と唇を重ね、お父ちゃんの顔は綻んでる。
「ありがとうな、大和………………ふざけたお父ちゃんに、付き合ってくれて」
「親父…………………………」
大和の視界を塞ぐ、お父ちゃんの笑顔。
嬉しい。
こっちも、嬉しくなっちゃう。
「……………………………好き」
「俺も……………………………」
互いに絡めた腕に力を込め、二人は熱い口付けを交わす。
好き。
ふざけた始まりが、最後はラブラブを見せつける。
結局、本気の好きに外見は関係なくなってしまう。
好きなんです、とにかく。
(皆様様……………私の暴走にお付き合いいただきまして、誠にありがとうございますm(__)mこんなラブラブですが、本編の行く末はわかりません……。たまには、颯や海も『+』に出したいな……………LOVEは、やっぱりラブラブが好きです…………本当にありがとうございました)
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