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春秋『んで、その顔は鳴海のことが掴めないという顔?』
ぅっ、バレてる…。
美姫斗『う、うん。』
鳴海『え、俺そんな分かりづらい顔してる?』
少し困った顔で笑ってくれることに罪悪感が生まれる。
美姫斗『いや、そういうんじゃなくて!…ごめん。』
変に勘違いされるより謝るべきだと思った。
鳴海『あははっ、諦めちゃったか笑』
むっ、笑われた…。
航平『おいこら、いじめんなよー。』
というか、ここまで賑やかだけど…なんか煮えきらない。
美姫斗『…どうして怒ってるのに優しいの?』
それだけが凄く気になった。
鳴海『怒ってるよ、そりゃあね。』
突然その場の雰囲気がピリッとする。
春秋『それに幾ら航平が連れてきたから大歓迎ともいかないしな。』
美姫斗『…。』
鳴海『けどさ、今実際に雅は幸せで君のことは一切咎めてない。
それなのに何時までも外野が引きずる訳にもいないよ。』
春秋『あぁ、それにあんたは雅と同じ感じがする。』
春秋のいうことに首を傾げた。
美姫斗『同じ?』
春秋『ん、もうすぐ消えてしまいそうな…誰かの支えを必要としてる感じ。』
自分にそんな感じするかな?と客観的に考えた。
美姫斗『そんなこと…。』
鳴海『そんな状態の君を航平から引き剥がすことも出来ないし、ね?』
美姫斗『そう、なんだ。』
よく分からないけど納得して見ることにした。
すると、鳴海と春秋が提案した。
鳴海『そこで!!』
美姫斗『?』
春秋『今俺らに反発してる下っ端をどんな方法でもいいから大人しくさせることが出来たら、航平の願いをのもうと思う。』
航平の願い…?
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