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その音は激い痛みとともに少年の身体を駆け巡った
「ぎゃあぁぁぁぁ!!」
のたうち回るように転がる少年の脇腹に彼の足が勢いよく飛んでくる
「ぐぁっ!」
蹴りあげられた身体は仰向けになって天井を仰いだ
彼はそのまま転がっている少年の上に跨ると顔色一つ変えずに拳を振り下ろした
その力は強く、骨がぶつかる音が部屋中に響き渡る
抵抗すらできない顔面めがけて振り下ろされる拳はやがて少年の薄い瞼の皮膚を裂いていく
真っ赤な血が噴き出して辺りに点々と飛んでいった
ぐるぐるぐるぐる頭が回る
赤く染まっていく景色、狭くなっていく視界
殴られる衝撃は少年の脳をグラグラと揺さぶり思考能力を破壊する
彼が肩息を荒くして殴り終えた時、少年はその場でぐったりとして意識を失う一歩手前だった
「立てよ」
ダラリと伸びていた少年の首輪を掴んで容赦なく起き上がらせる
「そこに手ついて足開け」
床に投げられるように身体をひっくり返させて彼は少年を四つん這いにさせた
「ぅ...」
朦朧とした意識の中で彼に動かされるまま膝をついた足をヨロヨロしながら開く
すると彼は無造作に少年の服を捲り上げ、まだ慣らせてもいない後孔にいきなり指を突き立てた
「ひっ...ぐっ!」
思わず悲痛の声を上げた少年はその痛みから逃れようと無意識に身体を捩る
すると彼は少年の上半身を押さえつけて突き立てた指を乱暴に奥へと押し込んだ
「ぁぁぁあ!!」
渇いた後孔の指は馴染む間もなくその数を増やし卑猥な音を立てながら少年の中を暴れていく
泣き叫ぶような悲鳴が少年から聞こえても彼には全く響かなかった
「ぁっ...はぁ...ぎっ...いぃ...」
そのうち苦しそうな少年の声に少しだけ喘ぎのようなものが混ざりだすと彼は突き立てた指を引き抜いた
抜かれた指には乱暴に肉壁を擦った証がうっすらと赤く滲んでいた
「はぁ...はぁ....」
グラグラする腕で自分を支えるのがやっとの少年は後孔から指が引き抜かれると痛みが消えたことにホッとしていた
けれどそれで終わるはずもなく彼は少年の腰を掴んで自分に引き寄せると硬く立ち上がった自分自身を押し当てた
その熱い感触に少年はビクリと身体を跳ねさせた
「やぁっ!!」
少年は急に振り払うように暴れ出し、彼から逃げようと足を動かした
けれど立ち上がりかけた途端、グラリと目の前が歪みその拍子に足がもつれて床に倒れこんでしまった
「ぅ...」
なおも這いつくばって身体をひきずる少年の背中を彼は足で踏みつける
「ぁぁぁあああ!!」
グリグリと体重をかけられると背骨が軋んで息ができない
「今、嫌って言ったの?」
「ゲホッ...ぅう...」
「嫌なんてどこで覚えたの?お前」
「がっ....はっ...ぁぁあああ!!」
答える隙など与えずに彼は何度も少年を踏みつけた
少年の口からだらしなく涎が垂れて倒れこんだ床に広がっていく
彼は少年の髪の毛を掴んで上半身を無理やり起き上がらせると耳元に唇を寄せた
「許してもらえると思うなよ?」
それは抵抗する力を根こそぎ奪うには十分すぎるほど冷たい声だった
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