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みーと生徒会長が戻ってきた。
二人の周りだけなんか・・・北極にでもいるかのようだ。
「どれだけ私をイライラさせれば気が済むのですか?」
「チッ、勝手にイライラしてんのはオメェじゃねぇかよ」
「させている元凶はあなたでしょう?」
・・・喧嘩するほど仲が良いってねンフフ。
「喧嘩はやめろ、新入生の前だぞ。まったく・・・。」
匠先輩が鬱陶しそうに溜息をついて
二人を睨みつけた。
その瞬間氷点下にあった場は
一気に炎が燃え盛るような雰囲気となった。
「...俺より一つ上の奴とは到底思えん。
生徒会長は、サボリ魔で副会長はガキだとはな。」
「「なっ...!!!」」
おいおい火に油注ぐなや匠パイセン
「そうやって一言一言に
反応するプライドの高さもどうにかならないのか?
わからないお前らにもう一度言ってやろう。
お前らはつまらん事を言い合うガキかなにかか?」
「「ッ...。」」
「生徒会長、お前はもう少しサボるのをやめろ。
副会長に迷惑を掛けるな。学園の代表者になるのだからな。
いくら嫌でも郷に入っては郷に従えだ。そろそろ諦めろ。
副会長、お前は人を煽るのをやめろ。
火に油を注いでその始末はしないというのは
どういうことだ、火を消すのが氷の王子である副会長の
仕事の一つではないか?お前も学園の2なのだから
意識を高く持つのはもちろんだが
プライドが高すぎる、そこは会長を見習え。」
ズバズバと匠先輩は会長とみーに言った。
ちょっと正論すぎて何も言えない。
でもみーと会長だったら会長のほうがプライド高そうなのにな。
うーん・・・そこは一年も一緒にいた匠先輩の方がわかるのは
確かだから比べるとみーの方がプライド高いのかぁ。
二人は唇を噛み、そっぽを向いた。
なんか二人似てるな、似てないけど・・・。
「反論できないのか?後輩からこんな事言われてどうなんだ?
もし少しでも俺が言ったことが図星なのなら直せ。
直してくれ、見ていてこちらがイライラするんだ。」
「・・・すいません。」
「チッ、悪かった。」
すすすすすごい学園のトップ二人を謝らせた!
驚きだ、匠先輩に一生着いていきまっす!!
感動に震えている自分の後ろで二三弥先輩が
ブルブルと怯えているとは知らず俺は高揚した。
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