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君の寝顔が見たいんだ
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3.放課後
「……ついてない……」
担任には罰として雑用を押し付けられるし
夏樹の寝顔も見れなかった
今日3度目のため息をつきながら
教室にプリントを運ぶ
もう空はオレンジがかった色になってしまっている
無人だと思っていた教室には人がいる
机にうつ伏せになって寝ていたるようだ
その席は……「な、つき……?」
どくん、どくん……
心臓が高鳴る
プリントを机に置き、ゆっくりと近づいていく
そして俺の席とは反対側の机のない方に移動した
そこにあったのは美しい寝顔
俺は今までにない感情を覚えた
胸が詰まるような、ちょっと息苦しい感情
いつの間にか俺はその薄くて赤い唇に自分の唇を
合わせていた
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