アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夢(薬漬け)
-
僕はあれから夢を見ている。
今、この瞬間も夢を見ている。
……まだ僕はこの部屋を見たことがない。
ここに連れられた時からもう目隠しをされていた。
それから一度も目隠しは取られた事はなく、ただただ暗闇の中何が起こるのか怯えるだけだった。
この光りの届かない部屋で、いつ夢から覚めるのかと、夢から覚める日を心待ちにしている。
でももう夢は覚めないだろう。
ギィィ……
重い扉を開ける音がし、僕は首を微かに動かす。
そして僕は少し微笑んだ。
「薬の時間だ。」
…ご主人様の声が響く。
僕はこの時間が一番好きだった。
幸せになれる時間。
『薬、薬、あぁっ……』
「そんなに薬が欲しいのか?」
『は、い……薬が、切れた怖い、嫌っ』
正直言って、僕は完全に薬物中毒だった。
何を打たれてるかわからないけど、打たれるとすぐに気持ちよくなれる。
「……そうかそうか、じゃあ今日は薬、なしにしよう。」
ご主人様は少し考えるとそう言った。
僕は凍りついた。
そんなことしたら僕はきっとおかしくなる。
今以上に。
『いやああ!!やだっ、薬を頂戴!!お願いだから、それだけは嫌だ、嫌、怖いんだ!!お願い、お願いだからぁ…!』
涙を流しながら叫ぶ。
僕は知ってる、きっとご主人様はこの反応が好きなんだって。
ご主人様の笑いをこらえてる事だって知ってる。
「嘘だよ。」
その言葉と共に首に痛みが走る。
そしていつものように薬が僕の中に入ってく。
『う、ふん……』
「…お前は薬を打たれるだけで感じるんだな。」
ご主人様の声が高くなる。
きっと欲情してるんだ。
あぁ気持ちが良い
注射器を抜くと、そこから血がダラダラと流れた。
その血をご主人様は飲んでくれる。
最高に気持ちが良い。
僕はまた夢の中に落ちる。
そして僕は消える。
明日には僕はいない、きっとこの僕は今日でさよならだ。
今までで一番ながい僕だった。
「……今日は多めだぞ?」
『ありがとう嬉しい。愛してる。』
満面の笑みで私は笑った。
「俺もだよ」
主人の体温が心地好い。
私は今日も薬に溺れる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 5