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一方、恋愛なんて、女なんてと開き直った者たちは、気の合う仲間同士で、趣味を謳歌するのだ。
部活バカ、二次元・アイドルオタ、勉強一直線、ただ今を楽しみたいだけの事なかれ主義の奴ら。
クラス替えもないので、二年生になる頃には、一緒に居る相手は大体確定され、他グループとの交流がほとんどなくなるというわけだ。
俺たちはと言うと、恋愛は二の次の事なかれ主義グループだ。
一応、望みを捨てているわけではないので、チャンスがあれば行くと言う、一番中途半端なグループとも言える。
実際、ハルトには出身中学繋がりで、他校に彼女がいる。
なのに、俺らと遊ぶことを優先したりするから、たまに二人の今後が心配になったりする。
そんなアホな俺たちが、一年生の三学期に考え出したのが、曜日別昼休みイベントだった。
その中の一つが、水曜日のトランプ大会になる訳だ。
因みに、月曜日は早食い競争。
名前のとおり、購買部のパンを購入し、どれだけ早く食えるか競う大会。
これは、負けても罰ゲームはない。
火曜日は、突撃隣の昼ごはんだ。
弁当持参の奴らにオカズをたかりに行くだけのイベントだった。
木曜日と金曜日はない。
単に、考えている途中に飽きてしまったからだ。
考案から半年になるが、月火のイベントは二ヶ月と持たなかった。
水曜日のトランプだけは、惰性でなんとなく続いており、約半年となる。
以前は、金を賭けていたが、先生にバレて危うく停学になりかけたので、今は敗者に罰ゲームを科すと言う形に落ち着いた。
賭けがバレた時の教訓から、他人に迷惑をかけない。
露出系などの一歩間違えば、警察沙汰になりかねないことはしない。
おごり関係は、一人500円以内と決めていた。
罰ゲームを決めるのは、トップで上がったやつだ。
そんなに頭の回る奴らばかりではないので、もっぱら、全員から肩パンされるか、ジュースをおごるの二つに罰ゲームも固定されつつあった。
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