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「だから、嫌だったんだよ!こんな罰ゲーム…相手がお前じゃなければ、なんとなくやり過ごす事だって出来た。」
今にも泣き出しそうな声に、顔を上げる事が出来ない。
アツキの胸に額を充てながら、だんだん早くなる心音と、その叫びみたいな言葉を黙って聞いた。
「諦めがつくまで、ずっと隠しておくつもりだった。諦められるように、女と付き合ったりもした…でも、ダメで…やっぱり、俺はリオが好きで??今日、手を繋げたのが嬉しくて…並んで歩けたのが嬉しくて…つい、勘違いしちゃったんだよ??」
そして、俺が「キモい」と言って、アツキの感情の箍が外れたのだ。
多分、ここで、きちんと拒絶してやれば、アツキも本当に諦めがつくかのかも知れない。
「いや、ねぇよ。マジ、キモい。今後、近寄ったりもしないでくんね?」
頭の中で言ってみる。
その気がないなら、それくらい言うべきなのだと思う。
でも、絶対に言えない。
言えない…
だって、本当は気付いてたから???
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