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「授業午後からだしなんか食ってから学校行くか。」
「洗濯物終わったの?」
「お前ぶっ飛ばすぞ」
洗濯物を干し終わったのか、裕人は片付けをしながらテレビを見ていた椿の元に戻ってきた。
椿は裕人を見上げるとへらりと笑った。
「あはは、ごめんって。ありがとう裕人」
「いい加減自分でしろよ」
まぁ確かに、やってもらったんだし。
そう思って椿が真面目にお礼を言うと、少し照れた裕人は顔を背けて悪態をつく。
そんな裕人に椿は唇を尖らせた。
「自分でするって言ってるのに裕人がするんじゃん。」
「しねーからしてんだろ。」
「するし!」
「あーはいはい。わかったよ今度はしねーから自分でしろよ」
呆れたような声を出した裕人。
裕人はどさりと隣に座った。
そのせいで先程よりも近くなる二人の距離。
それを感じ取った椿はぎょっと隣を見た。
「言われなくてもしますぅ。……なんで隣座るの」
「お前が腰上げねーからじゃん」
「あげようと思ってた……。ねぇこれ美味しそう」
「あー?ピザ?お前この前もハンバーガー食ってなかったか」
「ピザとハンバーガー全然違うし。え、すっごい美味しそう。裕人、ピザとろ」
「別にいいけど」
傍から見たら完全に恋人同士の会話なのだが。
話に夢中で気が付かなかった椿は、息が触れる距離に裕人の顔があることに気づいた。
ビクンっと思わず体を跳ねさせると隣を見た。
「ちょっ……と、何……びっくりした……裕人……近、くない」
「……」
こんな近くで見るの……二ヶ月ぶり?
瞳に映りきらないほど相手の顔が近い。
椿はなんとなく至近距離で見つめあって、お互い無言なのに気まずくなり目を泳がせた。
なんか言えよ。
そう思って口に出そうとした時だった。
「なんかいっ……ん、んぅ……?!」
突然押し付けられた唇。
椿は目を白黒させながら、思いっきり押し返す。
「は」
「ちょ、なに……っすんの!?バカ!」
短い息と共に離れる唇。
しかし裕人は相変わらず椿をジリジリと追い詰める。
椿は裕人の肩に手を置いて腕を突っぱねながら、反対の手でゴシゴシと唇を拭った。
「溜まってんの、いっつもお前のいうこと聞いてんだからさ、たまには俺の言うこと聞いて」
「しらな!ちょっやめ!!んっん゙ーーーー!ん゙ーーーー!」
また触れる唇。
今度はぬるっと舌が入ってきて、思わず椿の顔が歪んだ。
必死に抵抗する椿。
裕人の胸をどんどん押すが、びくともしない。
それどころか椿の体はどんどんと押し倒されていく。
「ちょっと待って、怒らしたなら謝るから、何そんな怒ってんだよ落ち着けって、な?」
どすっと最後は派手な音がして、背中をフローリングに打ち付けた椿。
眉を潜めながら口元を引くつかせた。
「怒ってねえよ」
「う、そ、……っちょ、やだって……っん」
「しょっぱ」
何もしてないと言えどもうすぐ時計の針はてっぺんに登る。
真夏の日中、扇風機だけが回る小さな部屋。
裕人はぺろっと椿の首筋を舐めてから、舌を出した。
「あ、あ……やだ……もっ……お前……」
その仕草に突然羞恥を覚えた椿は体を反転させると、手を振った。
「セックス好きじゃん」
「はぁ?!好きじゃない!…つか、…暑いし、やめろまじで」
「椿」
「何盛ってんの、怖いって、やだ……っお前こんなのしたことないじゃん!急になんだよ!ちょっとマジで脱がすなって!やめろ!」
項に吸い付いた裕人は、椿のズボンに手をかけるとそのまま脱がしていく。
ぎょっとした椿は慌ててズボンを掴んでそれを阻止しようとする。
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