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気持ちよくて頭がくらくらする。
智が発する匂い全てがとても好きな匂いで、もっと嗅いでいたいと思ってしまう。
もっと近い場所でもっと感じたい。
智の股間に顔を近づけ、すん、と嗅いだ椿は幸せそうな笑みを浮かべた。
まるで好きな料理を前にした時のような表情。
そしてはむっと先端を口に入れた椿は、先端から滲むその液体をすべて味わうように舐めた。
舐めれば舐めるほどどんどんと出てくる。
……おいしい。
そう思って夢中で椿がしゃぶっていれば、智は椿の腰を強引に横に向けた。
大人しく体制を変えられるのに従っていた椿だったが、智の指が椿の窄まりに触れた。
ぐ、と指が入ってきて椿がその指を締め付けた。
「んっあぅ……」
思わず口から智のそれを出してしまった椿は、何するんだ、というように智を睨んだ。
すると智は軽く息を荒くしながら指を動かした。
「う、はぁ……っ」
指をにゅぐにゅぐと動かされて、穴とともに腸壁の形が変わる。
その感覚に椿は力が抜けていくのを感じる。
いじられればいじられるほど気持ちよくて、そこが濡れていくのがわかった。
「早く挿れたくて」
「俺はこっちしたいです……っあ、はぁ、」
目の前にあるそれを掴んで口に寄せると、そのまま唇を押し付ける椿。
そんな椿を見ながら智は椿の孔を解していく。
「そんなに僕の……好き?」
「はい……智さんのちんこ……好きです……」
「あはは、エロいな〜そんなスケベな子だったっけ?」
「智さんがそうさせてるんです」
智さんが俺の欲求を掻き立てる。
どんどん変態にさせていくんだ。
あれをしたいこれをしたい。
そう思うのは智さんが俺にとって魅力的な相手だから。
椿は智の反り勃っている昂りの裏筋に指を這わせて、少し擽るようにした。
すると気持ちいいのかくすぐったいのか、それがぴくぴくと動いた。
少し面白くて根元を舌でグリグリと刺激する。
「うっ……」
「へへ……智さん気持ちよさそう」
「椿くんも、気持ちよくしてあげるからね」
「んっひ……、ぁん……っ!」
しかし、すぐさま反撃というように指が奥まで入ってきて椿は声を上げてしまう。
いつの間にかぐちゅぐちゅと音を立て始めているそこ。
椿は腰が揺れそうになるのを耐えながら、ぷはっと息をした。
息をするついでに少し顔を離して見ると、そそり立っているその下のたぷりとした袋が目に入った。
椿はそこをじっと見つめると、微かに喉仏を上下させた。
ここで精液を作ってるんだなぁ……。
自分にもある部位のはずなのに、どこか全く違うもののように見えて椿はそこに見入ってしまう。
ここで作ってる精液が俺の中に入ってくれば、智さんとの子供ができる。
あぁ俺、智さんとの子供作れちゃうんだなぁ。
当たり前のことなのだが、改めて認識するととてもすごい事だと思ってしまう。
夢見ていた子供。
こんなに好きな人の子供を身篭ることができたらどれだけ幸せなのだろう。
椿が智の顔を見上げれば、智は首を傾げて微笑むだけだった。
その顔はいつもと同じように端正でかっこよくて。
あぁ、この人の子供が欲しい。
熱い精液を奥まで注いでほしい。
俺に種付けしてほしい。
椿は智のそこを口に含むとじゅるじゅると吸った。
柔らかくて頼りない。
でも気持ちよくて、
そこを愛でればたくさん出してくれるんじゃないかと思った椿は、そこを沢山愛撫した。
「つ、ばきくん……そこ……」
「んぅ……?」
智が椿の顔を離せと指示するように、頬をぺちぺちと緩く叩いた。
椿はそこから口を離すと智の顔を見つめた。
散々弄られた窄まりは、早く質量が欲しくてひくひくとしている。
「ありがとう椿くん」
智が涎でベタベタになった椿の口の周りを軽く拭う。
椿は緩く顔を振ると智に抱きついた。
「そろそろ、……下さい……」
「うん、僕も椿くんの中に入りたい。ちょっと待ってね、ゴムを……っうわ?!」
智の視界がぐるりと回る。
すぐ側にベッドがあるというのに、床に押し倒された智。
背中と床が当たってゴン、と音が出た。
椿はそんな智に馬乗りになると智を見下ろした。
そして欲しくてたまらないその場所を広げながら、智の先端を宛てがう。
「ちょ、っと!椿くん?!」
智が慌てて椿を止めようとする。
しかし椿は浮かされた顔をしながら、智の制止を聞かず腰を下ろそうとしていく。
「要らないです……ゴムなんて」
「ダメだよ……椿くん、やめて」
「どうして……欲しいです俺……智さんとの子供……」
はぁ、はぁと息を荒くしながら、期待に胸を膨らませる椿。
もう少しで入りそう、もう少しで、あ。
椿のそこが形を変えて智を咥え込む。
次第に智の顔色が悪くなっていくのにも関わらず、椿はそれに気づく由もない。
「ちょ、やめ……っ」
「あっ、ん……孕ませてください智さん……っ」
「だめだよ!!」
「どうして?もし赤ちゃんできちゃっても俺……一人で育てますよ……?」
恍惚の笑みを浮かべながら、自分の腹を撫でる椿。
ぐぷっと智が椿の体内に埋まった時だった。
智が血相を変えて目を丸くする。
―――パンッ!!!
「……っ?!」
一瞬だった。
衝撃と共に右を向く椿の顔。
状況を把握するよりも先にじんじんと熱を持つ椿の左頬。
「……ごめん椿くん、退いて」
「えっ、」
言うより先に椿の体を押し退ける智。
押しのける時に触れた智の手はとても冷たくなっていた。
「ごめん、今日は帰るよ」
「あっ、え…………?」
急いで服を整えるとそのまま荷物を持って飛び出て行ってしまった智。
椿はただ呆然とその後ろ姿を見送ってしまっていた。
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