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チャラ男と悪夢☆
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夢を見ていた。
広がるのは、ただの暗闇だけ。
何もない、誰もいない空間。
不安に押し潰されそうになりがら、俺は走った。
走って、走って、走って──
手を伸ばしても、そこにあるのは
虚無と孤独。
べちゃっと、足がナニかを踏んだ。
「...あ......あ...」
それは、
―赤。
俺の一番、嫌いな色...。
足を濡らして、目の前に広がっている。
ポタッ
手から何かが垂れる。
恐る恐る手を上げて見ると
俺の手は、赤く染まったいた...。
「―――――ッ!」
誰か......
「...き...ろ...っ!」
誰でもいい......
「...を...さ...せ...っ!」
俺を......
「......零っ!」
......殺して──
「......ッ!」
名前を呼ばれて、意識が急激に覚醒する。
「...ハアッ...ハア......いいん...ちょ...?」
霞む視界で見たのは、俺が信頼している顔だった。
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