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バッ
「っあ」
羞恥に、耐えられなくなった僕は、彼の手を振りほどいて走ろうとした。
だけど、足が震え……
ガチャンッ
「ひゃっ!!」
何かが割る音がした。
目を開くと、床にはジュースと割れたグラス
そして、僕に集まる目
「あ……ぁ……ご、ご主人!!ごめんなさい!!お怪我はっ」
倒してしまったグラスのご主人を見上げ、慌てて身体の表面を確認する。
「ユイちゃん、大丈夫だよ!!」
「ご主人っ……」
さっきとは違う常連さんだった。
少しホッとしながらも、ハッと我に返った。
「ご、ごめんなさい!!」
パラパラになったグラスの欠片を慌てて手で拾う。
「っ……!!」
鋭い破片で右手人差し指の腹を切った。
痛さで顔が歪む。
「ユイさん!!」
ばっ!
「えっ」
咄嗟に切った手をとられ、その引っ張られた方を向く。
「ご、主人……?」
まだ名前も知らないご主人。
その彼が、慌てたように僕の傷を見た。
「手当っ!!」
そう言うと、彼は僕をスタッフルームに連れていった。
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