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「さ、消毒しようか」
肩を掴まれ、さっきのパイプ椅子に座らされる。
手速く消毒の準備をするから、逃げるのも忘れてしまっていて。
「ちょっと染みるよ」
「っっ!!ぁぅ……!」
痛みで睫毛が震える。
痛みに耐えようと、ぎゅっと目を閉じる。
クス
ご主人がちょっと笑っていたことは知らない。
「ユイさん、終ったよ」
優しく声をかけられたが、警戒は解けない。
「っ、ほんと?」
声が震えるせいか、普通に喋っても高く聞こえていた。
「うん。ほら、」
「へ……」
目を開ける前に、顎を掬われる感覚がした。
驚いて目を開けると、ニンマリと笑うご主人がいた。
「ユイさん可愛い」
「っ!!」
その言葉に頬が紅潮する。
熱が集まる。
まだ放してもらえない右手が熱い。
僕は男なのに、『可愛い』と言われて嬉しいなんて────
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