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……そういえば、ずっと気になっていたことがある。
晴山さんの僕の呼び方だ。
『裕太君』
って、時と、
『裕太』
って、時。
その違いは……?
「あの、晴山さん、僕の呼び方が時によって違うのは何でですか?」
「うぇ?あ───まー、流石に連呼してれば気付くよな」
晴山さんも、呼び方を変えていることはしっかり自覚しているらしい。
「知りたい?」
「はい」
何故にそこを、勿体ぶった。
どうせ、適当に…とかでしょ……
「『裕太君』は、こう、愛おしいなー、可愛いなー。って時にでるの。
『裕太』は、可愛いなー、ヤバイなー、食べたいなー。って時に出るの。」
「なっ、んですかその違いっ!!」
思わず椅子から落ちそうになる。
名前の呼び方が感情表現とか、ほんと、やめて欲しい……。
だって、
だって、
理由なんて知ったら……
「理由なんて知ったら、名前呼ばれる度に心臓壊れるじゃないですかっ……!!」
「!!」
もう蒸発しそうなぐらい顔が火照ってる。
水かけても収まりそうにない。
「じゃあ、これからは度々呼ぶようにしようかなー」
いたずらっぽく笑う晴山さんはほんと、ダメ。
この人の笑顔には弱いというのがようやく自覚した。
「あはは!顔すっごく赤いけど大丈夫?」
「あ、貴方のせいですー!!」
「え?俺の?嬉しいなー」
ニコニコニコニコ
心臓が速く動きすぎて、
血が流れすぎて、
頭に酸素がいかなくて、
もう、嫌になるぅっ!!!!!
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