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今日一日中、歩いたり、気持ちの変化が多かったりで、身体も心も疲れていた。
車に乗り、安心感で瞼が重くなる。
まだ……19時……なのに……。
目をこすったり、ぎゅっと瞑ってみたり、ほっぺたを抓ったりして、睡魔撃退法に臨む。
が、目はシパシパして眠いまま。
「裕太、眠い?」
「ん……いえ、ちが…ぅ…」
晴山さんの声にも安心し、また瞼が下がる。
眠くない、眠くない……と、言い聞かせても、駄目。
「寝ていいよ。」
「ねむくないですぅ……ん……」
モゴモゴとする、ハッキリしない口で受け答えするが、半分脳は眠りに入りそう。
「強がんなよ。ほら、このブランケットかけときな」
優しく言いながら、緑と赤のチェックのブランケットがふわりと、前から肩にかけられる。
「ふぁ……ぁ…ん……」
フワフワしていて温かいブランケットは気持ちよくて、僕は直ぐに眠りについてしまった。
全く、こういう所で意地を張らなくてもいいのに……。
そういう、素直じゃないとこも好きだけど。
眠くて仕方が無いのに、頑張って何とかしようと目をこする姿は不覚にも俺の胸に矢をいった。
こう、ズキュンとね。
やっと隣で寝息をたて始めた裕太はとても可愛らしい。
今すぐにキスしたい。
ブランケットを握る手は小さくて
目を瞑っているからこその睫毛は長くて
眠さで体温が上がり、赤くなった頬は美味しそうで
俺の性欲を掻き立てるのには充分で────
今日、ホテル泊でもいいかな────?
ここはちょっと町外れだから、1時間もあれば賑わいの街にはいれるだろう。
今から家に帰っても時間は倍にかかるし疲れるし……。
よし、決めた。
今日はホテルについたらすぐさま Go to bed だな。
その後の計画は脳内で速やかに形成され、俺は市街へと車を走らせた。
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