アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
79〜裕太過去編〜
-
ガタガタガタッ
逃げたい
臨が怖い
臨は僕の腕を捕まえ、棚に押し付ける。
目の前にある、暗くて熱い瞳が恐怖感を煽る。
「臨っ、ねぇっ、まって、お願いっ」
「あんまり暴れると資料落ちるけど」
そんなこと言われたって、抵抗しない訳にはいかない。
バタバタと、廊下を数人走る足音が聞こえてきた。
ここだって、普段は生徒が入らないにしても、先生が来るかもしれない。
もう授業だって始まる時刻。
「裕太、抱かせてよ」
形のいい、薄い唇が何か言った。
「……え?」
「俺、裕太のこと大──だから優しく抱いてあげる」
抱くって────
僕だって健全な中2男子。エロ本、AV、それなりの事は分かる。
抱くって────セックスってこと……?
生々しいその言葉は僕をフリーズさせた。
ふと気づくと、臨は僕のワイシャツを脱がしにかかっていた。
「やっ、臨!!ねぇ!!」
両手で臨を押しのけながらも、リーチが長い臨の腕はボタンをするすると外していく。
「ねぇっ……」
外気が肌に触れ、それは僕の身体が露になっている事を示す。
「ん、可愛い」
臨は不敵な笑みを浮かべ、胸に顔を近づけてきた。
怖い……怖いっ────
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
79 / 189