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83〜晴山目線〜
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シャワールームから出て、無意識に目はベッドに行く。
キングサイズのベッドなのに、隅っこで布団の5分の一ぐらいを身体にかけた裕太。
愛らしい────
背を丸めて寝る裕太は、まるで小動物だ。
思わず頬が緩む。
それと同時に、やっぱりさっきの出来事が蘇る。
────いや、今この事を考えるのはよそう。
頭を振り、考えと気持ちを紛らわす。
同時に、今日の出来事を振り返る。
ぁ……もう昨日か……。
ディジタル時計は0:14と示す。
お出かけ……デートだけで我慢するはずが、付き合うことになって、身体まで重ねてしまって……
急ぎすぎたか────────
もうすっかり寝てしまっている裕太の髪をサラサラと撫でる。
一目惚れというのが、ここまでくるとは……
だって、出会ったのは3日前。
一目惚れったって、璃花の弟だからっていうのがまず興味のきっかけだし。
璃花に怒られるかな……?
まぁ、怒られたからって、別れるわけじゃないけど。
「っ…………り、ん」
「!!」
もぞり、と身をよじり、苦しげに『りん』と口が動く。
俺の心の底に、また嫌な不気味さが疼いた。
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