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青春狂走曲5
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(葵語り)
授業が午前中で終わり、一旦自分の家に帰って冬物衣類をキャリーケースに詰めた後、先生の家に戻った。
今日はパスタが食べたかったので、途中でスーパーに寄りツナとトマトと粉チーズを買う。ソースだけ作って、麺は先生が帰って来てから茹でようと準備していたら、電話が鳴った。
何となく予想はしていたが、神田君からだ。
長くなりそう。番号を教えてしまった自分が悪いし、少しでも面白そうだと興味を持ったことを後悔していた。
「……もしもし。」
「葵さーん、聞いてくださいよぅ。今日、牧村さんと親しくなりたいと頑張ったのに撃沈しました………それでですね…」
初っ端から泣きが入っていた。神田君は細かく牧村さんについて説明している。正直その牧村さんについてはどうでもよくなっていた。
その人が元ヤンだとか、全く助けてくれないとか、怖いところが痺れる位かっこいいとか延々と聞いていた。そんな人は早く見切りをつけて、勉強に励んだ方が有意義な気がするけどな。恋すると他人の忠告は耳に入ってこないから、結局は痛い目を見て自分で悟るしかないのだろう。
ソファに座り小一時間ほど右から左へ適当に会話を流していたら、不意に後ろから抱きしめられた。
「ただいま。」
先生が囁き声で挨拶をして、俺の首に抱きついている。煙草の匂いではなく、今日は金木犀の香りを連れて帰ってきた。好きな香りに思わず頰が緩む。振り向いて、おかえりなさい、と俺も口パクで伝えた。
先生は、そのままソファの隣に座ってきて俺の顔を覗き込む。何を思ったのか、電話でうんうんと相槌を打っている俺にイタズラを始めたのだ。
脇腹に手を入れて、ごそごそと乳首を探り出した。触り方がいやらしい。電話中なので手で払いのけたら、腕を掴まれた。反対の手はスマホを持っているから身動きが取れない。
狭いソファの端に逃げようとしても状況は変わらず、半分先生の体重が乗った形で押し倒され、強引に唇を奪われた。
会話なんか頭に入ってこない。頭に響く唾液と舌が絡まる水音が電話先の神田君に聞こえていないか気になったが、止まらなかった。
「葵さん?聞いてますか?来週の金曜日に文化祭があるので来てくださいってお願いしてるんですけど。牧村さんに一度会ってもらいたくて。葵さーん?」
「………ぅん?……はぁ、ぁ……」
悪乗りした先生は、長いキスの最中に俺の脚の間に入りこみ、自身の膝を股間に当ててグリグリと刺激してくる。
終いには俺が抵抗しないことをいいことに、ズボンを下ろしてパンツの上からモノの形に沿って指でなぞり始めた。そんなことしたらすぐ勃つって。先っぽが浮き出るくらい指の腹でしつこく擦られて、気持ちよさに腰が動き始めた。
「葵さん、いいんですよね?ありがとうございます。一緒に回ってくれる人が居なくてよかった。約束ですからね。」
「わ、わかったから……ちょっと……用事ができたから切るね。うん。また連絡するから。」
慌てて通話を終了させて、股間に顔を埋めて舐めようと口を開けている先生を睨んだ。
「ちょっと先生、何してんの?」
「何って見たまんま、フェラだけど。誰と電話してたの?」
返事も聞かずに口淫をやり始める。
後で説明すればいいかと、黙って快感に身を任せた。最後の方は神田君が何を言っているのか全く聞いていなかったのだが、適当に返事したことを後で反省するのだった。
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