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素晴らしき日常2
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(真理語り)
だんだん冷めて行くフレンチトーストと同じく、僕の気持ちが沈んでいった。
あまりとやかく言わない彗さんの言葉に事の重大さを感じる。
葵君が大好きなのは事実だ。
あわよくば付き合いたいのも本当。
だけど、葵君には熊谷先生がいるから、それは物理的に無理な話であって、不可能だからこそできるのだ。本気でモノにしたいなら、もっと別の方法を取る。例えば嘘をついて悪い熊谷先生を葵君に信じ込ませるとか、薬を飲ませて襲うとか。
それを敢えてしない所に注目してほしいな。
彗さんは忙しい。こうやって同棲をしていても一緒の時間はあまり多くない。
でも、休みの日はなるべく僕と過ごそうとしてくれるし、気にかけてくれる。だから重荷になりたくなかった。仕事と自分を天秤にかけるような台詞を吐くのは嫌だった。僕は物わかりのいい恋人を演じたかったのだ。結局寂しさには耐えられなかったけど。
気を逸らすためにやっていたことが、度が過ぎて裏目に出たようだ。身から出た錆かな。
どうしよう。目の前の恋人にどうやって許しを乞おうか。
もうやらないって伝えないと。
たぶん……たぶん、やらない。
僕は彗さんの横に立った。不思議そうな顔をする彗さんに跪き、太腿を撫でながら見上げた。視線を離さずにゆっくり口を開いた。
「彗さん……ごめんなさい。もう絶対にやらないから、許して。」
「…………反省してるならいいよ。早く食べないと冷えてしまう。」
彗さんの反応が悪くなかったので、そのまま椅子に座っている彼に跨った。
肩に手を置いて、黙って見つめる。冷えるフレンチトーストより、2人の空気が冷える方がよっぽど辛いよ。
「真理。これはどういう状況だろ……」
正面から跨っても動じない彗さんが僕を見つめ返してきた。
仕事中は結んでいる長めの髪を指先で遊んでから、僕はゆっくりとキスをする。蜂蜜の味がした。精一杯の思いを込めて、甘くねっとりとする舌を味わうように吸った。
「…………うんとね、僕のお詫び。彗さんに好きだよって伝えるにはどうしたらいいか分からなかったから………」
「分かってる。悪い子の真理だって嫌いじゃない。だけど、悲しくなるんだ。葵君に嫉妬してしまう、俺だけを見ていて欲しいって言いたくもなるよ。」
「うん……彗さんだけ見てるから。」
彗さんが『俺だけを見て欲しい』って言った。3年付き合っていてそんなこと初めてだ。僕は嬉しくなって、彗さんの首に抱きつき、ぎゅっと抱きしめた。
腰を寄せて、固くなってきた僕のモノを、彗さんに擦り付ける。クイックイッと腰を動かすと、彗さんの手が僕のズボンに入ってきた。素肌に触れた指が僕のお尻を揉みしだく。後孔を広げるように、お尻を横に広げられて、甘い溜息が出た。
ゆっくりと尻たぶが上下左右揉まれ、真ん中の蕾がヒクヒクと物欲しげに動いた。
「今日は時間が無いから、指だけ。」
そう言って、入り口に指が入ってきた。
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