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俺は、普通だ。
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「……助けてくれて、その…サンキュ」
「助けた?……誰が?」
「アイツ追い払ってくれただろ?」
「別にお前が心配だったからじゃないから礼を言われる理由はない。あえて言うなら心配だったのは窓ガラスだ」
「それでも、助かった事に変わりはねぇからよ」
「…………変なヤツだな。用事はそれだけか?ならもう行くが」
今度こそ、と一歩足を踏み出すとまた声をかけられた。……コイツは俺に何か恨みでもあるのか。
「じ、事情……とか、聞かねぇの?」
「?……俺に何か関係があるか?聞いて得する事もないし……大事な事は原因じゃなくて、安全の保障だ。だからもうこれ以上関わる必要がない」
「……桜庭って噂通り変なヤツだな」
「……何だと?」
立ち去ろうと歩き出していた足を止めて後ろを振り返る。
初対面の相手にいきなり変人呼ばわりされるような事をした覚えがない。
坂上を無言で見つめていると、坂上の方も見つめ返してきた。……真っ昼間から男と見つめあう趣味はないんだが。
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