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予想外の出会い
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とりあえずうるさい瑛司を放っておいて、歩き出した俺の隣を瑛司が並んで歩く。
「横を歩くな。ついてくるな。とっとと帰れ」
「またまたー。本当は俺が来てくれて嬉しいくせに!ホンッマに梓は正直やないなー。でも安心しいや。俺はちゃあんと自分の事わかってんで。なっ?」
「そのポジティブな思考がどこから来ているのか甚だ疑問だが聞かないでおいてやる。だからとっとと散れ。お前に用はない」
「ええー、用がなかったら一緒におったらアカンのかいな。俺達トモダチやん?やったら理由もなく駄弁ったりしても何もおかしい事あらへんて」
「言っている事が理解できないのか?俺は、帰れ、と言っているんだ。これ以上お前といたら頭が痛くなる。もう近寄るな」
「あらあらつれない……ホンマにとりつく島もあらへんな、自分…………でもまあ、そんなに拒絶されたらますます燃え上がるのが男心っちゅうもんやで……なあ、梓」
ふいにまた瑛司が気安く肩を組んでくる。何なんだコイツは。スキンシップが激しすぎる。肩の肉が無くなりそうになる。
「だから、気安く触るなと」
「…………梓?」
向かい側から名前を呼ばれ、咄嗟にそちらを向く。そこにいたのは、隼人だった。
「…………梓、ソイツ誰よ?違反者か?」
「いや、コイツは残念ながら違反者じゃない」
「ちょっと残念ながらって何やの!?はあー……梓ホンマに辛辣やな……まあ、それくらいのが攻略しがいがあるんやけどな」
「…………梓?…………攻略?…………誰だこの見るからに頭の軽そうなエセ関西弁の野郎は」
隼人は見るからに瑛司に対して警戒しているようだ。
しかもなぜか不機嫌そうだ。……訳がわからない。
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