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予想外の出会い
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「……コイツはさっきそこで拾った。違反一歩手前の野郎だ」
「さっき拾った?……なのに、何でソイツが梓の事呼び捨てにしてんだよ?ダチか?」
「あれ、その反応はもしかして自分、梓のおトモダチ?俺は霧生瑛司っちゅうねん。さっき梓に助けてもろうたからトモダチになってんねん。まあ、俺はただのおトモダチで終わらす気はさらさらないねんけど。まあよろしくな」
また軽口を叩く瑛司に隼人が眉を寄せる。……まあ、俺が隼人の立場だったとしてもコイツには関わりたくはないな。
「……梓、ソイツ違反者じゃねぇんだろ。風紀委員室行こうぜ、斗真もいるから」
「……おい、隼人…」
近づいてきた隼人が俺の腕を掴み、歩き出した。
誰にでも分け隔てなく接する隼人が珍しく瑛司は嫌っているようだ。瑛司の事で何か余程気にくわない事があったのか。
「……あらら、強引。にしても、自分梓とは全然タイプ違うように見えるんやけど……同じ風紀なんや?……へぇ」
「…………何だよ。俺が風紀だったら何か悪いか」
「いいや、別にそんな事言うてへんやろ。……ただ、どんな理由で入ったんやろって思うとるだけや。ホンマに純粋に風紀に入りたかったんやろうかってな」
「!……テメー、何が言いたい!!?あんまふざけてっとぶん殴るぞ!!!!!」
「おー、こわ……でもそない怒るとか尚更不純な理由ですって言うとるようなもんやん。自分、気ぃ短いやっちゃなー……損してそうな性格やな」
「……テメー、眼鏡……さっきから黙って聞いてりゃ人の真剣逆撫でするような事言いやがって……テメーがその気ならやるぞ。売られた喧嘩は買う主義だ」
「…………俺に勝つつもりなんや?随分勝ち気やん?言うとくけど俺、割とやる方やで?……梓の前でボコボコにされたいんか?」
「どっちがボコボコになるか白黒つけてやろうか?クソ眼鏡」
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