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風紀委員って?
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俺がこの学校に入学してしばらくした頃、担任に勧められて入った風紀委員会
元から勉強はそこそこできて、日頃の生活態度も特に問題がなかったからか、俺は気づいたら風紀委員長に上り詰めていた。
俺自身が他人に従うよりは従えたいという性格だったからか、さほど抵抗はなかった。
メンバーを見るまでは。
俺以外は見事にいい加減なヤツばかりだった。コイツらも例外じゃない。
それから俺の苦労が始まった。
朝の服装検査を始めれば違反で捕まり、持ち物検査をすれば違反物を持ってくる始末だ。
風紀委員は検査などを実行する側だから、あらかじめ検査があるという事を知っているはずだ。俺はちゃんと委員会で伝えているしな。
にもかかわらず検査に引っかかるという事は、俺への宣戦布告と捉えていいんだろうか。
それでもまだマシになった方だというから笑えない。
俺の2代前の風紀委員長の代までは、風紀委員が廊下をバイクで、それも2ケツで走っていたらしい。頭が沸いているとしか思えない。
この2人は決して真面目ではないが、風紀での仕事には何だかんだ取り組んでいるからまだ救いようがあるというだけだ。
……そういえば、入学してからずっとつるんでいるような気がする。
腐れ縁というヤツか。どうせ腐れているならいっそ断ち切れてしまえばいいのにな。厄介だ。
「なあ、梓。今何か俺らに対して失礼な事考えなかったか?」
「……そう考えられても仕方ないような事をしているのか?」
「そりゃあいっぱいして、って、冗談だからその右手に構えたシャーペンを下ろせ!!シャーペンは凶器じゃないから!なっ!?」
「残念だったな、これはボールペンだ。だから下ろす必要はない」
「いやむしろ危ねぇじゃん!どっちでもいいからそれ下ろしてっ!!」
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