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「燃焼する時は何が必要?」
「……酸素?」
「そう。反応物にはO₂が含まれるから──」
案の定、やっぱりわかりやすい流木の説明に面白いほど化学反応式の問題が解きやすくなる。
(悔しいけど先生の授業よりわかる……)
ただ、距離が近いのが問題だけど。
「じゃあ、これって……こうなる?」
「あぁ、正解」
肩が触れ合うほどの距離に変な緊張感を持ちながら、書いた答えを見せるとそう言われた。
(俺って意外とちゃんと勉強したら一位とか取れるのかも……)
なんて、調子こいたことを考えていると結構時間が経っていることに気が付いた。机の上に置いていた携帯を見るともう十三時過ぎ。とっくに昼も終わっていた。
「俺そろそろ帰る。あとは部屋でっ、」
教科書を閉じて立ち上がろうとしたけど、腰に回ってきた腕に抱き寄せられて。背中から流木の膝上に座り込んでしまう。
「な、なんだよ! いきなりっ……」
またこのパターンかよ!
そこまで思ってはっとした。
(もしかして、教える代わりにまた何か要求してくる気だな!)
「お、お返しキスでいいわけ?」
先に言われる前に先手必勝で俺から提案する。キスくらいならもう慣れた、はず!
「わかってんじゃん」
別にわかりたくもないことを褒められても全く嬉しくない。
でも上機嫌に口端を上げたコイツは俺の顎を掴むと背後からキスしてきた。
「んっ……」
(うわ……!)
ぬるっと入ってきた舌に、背筋がゾクリと震える。俺の舌を絡めとると吸い上げてきた。
「ふ、んんっ」
角度を変えながらキスされて、体勢を向き合う形に変えられる。
「あっ……」
「もう勃ってんね」
ふっと笑った流木はズボンを押し上げてる俺の先端を指先で引っ掻いて。首筋に唇を押し付けてきた。
「んっ、ゃ……ぁッ、」
くすぐったぃっ……。ちゅっちゅっと吸い付いてくる流木に身じろいでしまう。そんな俺のネクタイを緩めて、シャツのボタンを手際よく片手で外してくる。
(いやいや、何してんだよっ。コイツ……!)
「き、きすだけだろ!」
慌てて流木の肩を押すけど、それを無視して露になった俺の胸に吸い付いてきた。
「あぁ。だからしてんの」
「ぁっ、やぁ……っ」
それだけ言ってぢゅっと強く吸われる。反射的に流木の頭を抱き締めてしまって。香水の香りが俺にも纏うように香ってくる。
(やば……これっ、)
「……甘」
「ふ、んん……! ゃ、かむなぁっ……」
突起を甘噛みしながら赤ちゃんみたいに必死に吸い付いてくる流木。もう片方も指先で捏ね回されてしまう。
「あっ、ぁ……やだ、ゃーっ……!」
キュッと強く摘まれて、吸い上げられたと同時にビクビクと体が震えてしまった。流木の頭を抱き締めていた腕にも力が入ってしまって。
「はぁ……んっ……」
下半身がじんわりと湿る感じと出してしまった余韻に満たされる。
無意識に抱き締めてる流木の頭に擦り寄ってしまった。
「甘えん坊だな。ほんと」
「ち、ちが! そーいうわけじゃっ……」
変な誤解をされて、慌てて否定するけどコイツは聞く耳を持たず。顔を上げた流木にぎゅっと抱き締められた。
「可愛い。悠季」
「〜〜っ!」
耳元で言われた言葉にかぁっと顔が熱くなる。
(もう、何なんだよ! コイツっ)
それにドキっとしてしまう自分は尚更意味がわからない。
でも、コイツの腕の中が意外と心地よくて。香水も、好きな匂いだからか離れたくなくなってしまう。
(ほんとどうかしてる……!)
きっと、こんなことされてる奴は他にもいるのに。ふとそう思ったらさっきまでのドキドキがなくなって、スーっと冷静になってくる。
俺は断じて認めてないけど、下僕呼ばわりするくらいなんだから……結局遊ばれてるってことだよな。
なのに、今はなぜか苛立ちはなくて──。
「もういいだろ! ちゃんと返したし、帰るからっ」
その別の感情に気付きたくなくて流木の胸を押し返す。今度こそ帰ろうと思って肌けたシャツを合わせる。
だけど、立ち上がれなかった。
「ちょっ、流木!」
腰に回された腕と肩口に乗せられた頭にがっしりと捕まってしまった。
「こんなにしといて、置いてく気かよ」
「っ……」
置いてく気って……。まるで子供が留守番させられる時、『置いてかないで……』と親に縋るみたいに口にする流木に、俺は止まってしまう。
(コイツ、一匹狼かと思ってたけど……意外と寂しがり屋だったりして)
あっ、だから誰彼構わず相手にしてるのか! なんて閃いた俺の下半身にゴリッと当たった(当てられた)堅いモノに、『こんなにしといて』が何を指しているのか先に気付いてしまった。
「や、やめろよ! こんなの、キスに入ってねぇし!」
「よくそんなこと言えるね。お前の、また勃ってるけど」
(うぐっ……)
痛いとこをつかれて流木の肩を押す手が止まる。
「それに、こっちでも〈キス〉できるから」
そう言って流木は俺が止まった隙に手際よくベルトを外してズボンを脱がす。
「……パンダ?」
しまった! 最近コイツに会うことなかったから普通にキャラ物の穿いてたんだった!
なんて後悔しても遅く、そのパンツを下にズラすとぐちゃぐちゃに濡れた俺のがぷるんと出てきた。
「どっちも可愛いね。相変わらず」
「っ、ば、バカにすんな!」
「してねぇよ。褒めてんだろーが」
どこが!?
全く褒め要素がわからない俺に流木は自分のもベルトを緩めて取り出してくる。ただ、ズボンは履いたままでソレをブルンッと出し
(すごっ……)
やっぱり、俺のと全然違うソレに自分のが恥ずかしくなる。筋は浮き出てるし赤黒いし、皮も被ってない。それに太さも長さも、桁違いで。
(毛もちゃんとあるけどキレイに整ってるし、先っぽなんかすげぇふと……)
「見すぎ。変態」
「!!」
笑うような声で耳元で言われて。慌ててソレから目を逸らす。
「べっつに見てない!」
変な裏声が出てしまって、顔が尚更熱くなる。それを隠すためにコイツの肩に顔を埋めた。ら……、
「ほんと、お前……」
またぎゅっと抱き締められて、腰を抱き寄せられると流木のモノとぴとっとくっついた。
「んっ……」
わ、あつ……。
そのままで流木が二本分の根元を握ってきて、腰を動かす。
「ぁっ、あ! ん、ふぅっ……」
手で触られる時とは全く違う気持ちよさに、声を抑えようとしても出てきてしまって。
ガチガチに堅い流木のに俺のが押し潰されるようだった。
「……可愛い、悠季」
「ん、そこやだぁ……!」
胸に顔を埋めてきた流木に突起を吸われる。その頭をまた、俺もぎゅっと抱き締めてしまうループ。
ただ、違うのが下半身を擦り合わせてることで……。
「はぁ……ん、んっ、ゃ、ぁーっ……」
二、三回、コイツのを擦り合わされただけで、俺はびゅくびゅくと二度目の白濁を吐き出してしまった。……突起を舐めていた、流木の顔を目掛けて。
「お前ね……。早すぎ」
「ふ、ぅ……だってぇ……」
こんなの、我慢できるかよっ。
顔を上げた流木は俺の吐き出したもので白く汚れていた。申し訳なさと恥ずかしさに死にたくなる。まだこの前みたいに自分にかかった方が良かった気がした。
「あま、」
だけどコイツは俺のを指でとりながら舐めていく。そんな姿に尚更恥ずかしくなってしまう。
(それ、絶対食いもんじゃないのに!)
「や、やめろよ……!」
コイツの手を握って止めるとあからさまに不機嫌な顔をされた。
「そんなの、不味いって……」
めげずに言う俺に流木の口端が上がると、俺ので汚れた、そのムカつくほど整った顔をずいっと近付けてきて。
「不味くねぇよ。ほら、」
ほらって、舐めろってことかよ!
「嫌に決まって、「お前が汚したくせに」っ……」
それを言われると何も言えなくなってしまう。身を引かない流木を俺は精一杯睨みつけた。
「早くして。もう限界なんだよ」
「わかったよ!」
コツン、と額が当たってその至近距離にも耐えきれずヤケクソに言ってしまった。
何が限界なのかわからないまま、俺は流木の顔に恐る恐る舌を這わす。
「……にが」
前回、不可抗力で口に入ってしまって味を知ってるけどやっぱり不味い。しかも自分のとなれば尚更。
「口も」
言われてそこを見ると下唇に付いた白いそれ。吸い寄せられるように舐めとる。
「ん、ふっ……」
だけど逆に唇を甘噛みするようにキスされて。抵抗する間もなく、深いものになって下半身の動きも再開する。
「んっ、んん……ぁ、流木っ」
コイツ、またっ……。
俺のと一緒に自分のを扱きながら、コイツは先っぽの皮の中に指を入れてくる。
「んくっ……ふ、ぅう……!」
唇を塞がれてるせいで変な声が出てしまう。
グリグリとちょっと乱暴に皮の中を擦られて、白濁が止まらず溢れてくる。それが俺のと流木のを濡らして擦り合う度ぐちゅぐちゅと厭らしい音を立てる。
(ど、しよ……っ、きもちぃ……)
「はっ、ぁ、ぁあ! りゅうき……ぁ、あっ……」
「く……!」
ぎゅっと流木にしがみついて、顔を俯かせた時。目の前が真っ白になった。
「ふ……ぅう……最悪っ」
また顔にかかったじゃんかよ!
「悠季、」
ドクドクと溢れてくる流木の白濁は今回も長くて。その間に耳元で名前を呼ばれて、尻をすりっと撫でられる。
「や、何っ……」
尻を撫でたその手は真ん中の割れてる部分に入り込んで。その孔に指を這わすと、ぐっと力を入れてきた。
「い……!」
何してんだよ、コイツ!
とんでもない所に指を入れてこようとする流木の肩を慌てて押し返す。
「な、何すんだよ!」
「やっぱ慣らさないと無理だね。お前は」
何を!? とは怖くて聞けなかった。とりあえず尻から指が離れてほっとする。
「……お前の、まだ……」
ふと下を見るとまだ上を向いてる元気なソレ。
(あれだけ出したのに!)
「もう一回する?」
「っ、し、しない!」
下を向いた俺のにぴとっとくっつけながら、ニヤリと笑う流木に俺は即答で返す。
だけど、結局その後もキスや擦り合いは続いて……ようやく終わりを迎えたのは俺の意識がなくなってからだった。
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